入門 漢詩(古体詩・近体詩)

古体詩こたいし近体詩きんたいし

POINT

漢詩はリズムが大切なので暗記するぐらい繰り返し音読すると理解も早くなります

「長恨歌」とは

  • 中唐の詩人、白居易によって書かれた漢詩
  • 唐の第9代皇帝・玄宗楊貴妃の恋愛と悲劇を描いた叙事詩
  • 七言古詩という形式で書かれた120句からなる長編の漢詩(806年に制作された 日本の「源氏物語」をはじめ、多くの文学作品に影響を与えた)

『源氏物語』への影響

桐壺帝と桐壺更衣

  • 源氏物語の冒頭で描かれる桐壺帝と桐壺更衣の関係は身分違いの愛、そしてその死による帝の嘆きという点で「長恨歌」の玄宗皇帝と楊貴妃の関係と重なる
  • 桐壺の更衣は身分はさして高くはなかったが、帝の寵愛を一身に受け、多くの人の嫉妬を招いた(その様子は、楊貴妃が玄宗皇帝に寵愛された様子と似ている)
  • 桐壺の更衣が亡くなった後、桐壺帝は深く嘆き悲しむ(その姿は楊貴妃を失った玄宗皇帝の姿と重なる)

光源氏と藤壺

  • 光源氏と藤壺の関係も「長恨歌」の玄宗皇帝と楊貴妃の関係と似ていると指摘される
  • 光源氏が父である帝の妃(藤壺)を愛し、密通したことは禁じられた愛の関係
  • 玄宗皇帝と息子の妃(楊貴妃)との関係と似ている