百人一首(四)ギャルでも分かる古文~天才エリカ現る~

エリカさん!「吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ」っていう和歌わかるかな!?

あ~!? それって、文屋康秀ふんやのやすひでの歌じゃんww でもさ、「らむ」って何? 超ムズくね?

さすがエリカさん、そこ大事!「らむ」って助動詞で、今見てる状況から(現在の)原因を推量するんですよ!この歌だと、「あ~、だから山風を嵐って呼ぶんだろう、納得だわ~」みたいなノリかな!?

「山」+「風」=「嵐」!! ガチで? 嵐が吹くと草木がすぐにしおれるっていう風景を見ながら、それ思いつくとか…羽ばたいてるね! ま、でも…アリっちゃアリか、しらんけど!

じゃ、次!「ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」これ、どう思いますか?

え~、待って…「穏やかな春の日にどうして(桜の)花が散るの?」みたいな考え?

その通り!天才エリカ現る!だね 穏やかな春なのに、どうして花が落ち着きなく散っちゃうのかって不思議に思ってるんです!

あ~ね~!なんか、春なのに切ない系じゃない?

お次は「高砂の の桜 咲きにけり 外山 たたずもあらなむ」エリカさん!「あらなむ」って分かる?

しんだw わっかんないわず!もうええでしょ!解説プリーズ!

 OK!これはね、終助詞で「~であってほしい」っていう願望を表してるんです!この歌だと「人里近い低い山のかすみが消えないでそのままでいてほしいな~」って感じ!

はぁ~!なんか分かるわ~その気持ち!!かすみがそのままだと雰囲気あるし…エモ!

じゃあ、助動詞「ぬ」の使い方も見てみよう!例えば「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」の「ぬ」はどうかな?

あ、これ知ってる!「来ない人」ってことだよね?打消「ず」の連体形!

さすが、天才っ!「ぬ」は「来ない」っていう意味!(「ぬ」と読むと「来た」になるので注意)他にも「山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり」とか、似た使い方があるんです!

「あへぬ」は「あふ」の未然形+打消「ず」の連体形で「(流れ)きれない」だよね?助動詞って普段はスルーしがちだけど、こう見ると意外とよき!!!もっと知りたい~ww

じゃあ、こんなのどうかな?「八重むぐら 茂れる宿の 寂しきに 人こそ見えね 秋は来にけり」「見えね」の「ね」って何だと思いますか?

え、これも打消し系?「人が全然来ない」みたいなww

 ピンポン!やっぱり天才!!「見えね」は「見ゆ」の未然形+「ね」打消しの助動詞「ず」の已然形!「訪れる人は誰もいないけど、それでも秋はやってくるなあ」 係助詞「こそ」とくっついて係り結び!意味は強調です!

ガチ!? 係り結びって強調とかあるんだ!人が来なくても、秋はやって来るって、考え深すぎてやば~!!

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