まずは下の問題をダウンロードしてください(「蜻蛉日記」は趙難問です)
問題を解く
解法のコツ
女流日記を解くときに必ず問題になるのが主語ですね!登場人物が誰なのか、誰が主語なのか、そこが日記の読解のポイントになります。
その際にヒントとなるのが敬語で会話文や動詞などの直後に尊敬語がついていれば主語は必ず身分の高い人だと分かります。まず、最初にやるべきことは登場人物の整理です。
もちろん、本文に登場人物の名前が書かれていない場合もあります。日記ですから書いているのは作者です。(そこは分かると思うんですが)なにせ日記ですから誰かに読ませようと思って書いているのではない、そこが問題です。つまり、登場人物の名前がなくてもそこに誰がいるのか、誰を意識しているのかがわかっていなくてはなりません。
「蜻蛉日記」では夫兼家の足が遠のいてしまったことに作者(道綱母)は腹を立てています。後半になるともはや二人の仲は冷め切っていていつ切れてもおかしくないんです。でも、この時代は男性が女性の身の回り一切の世話をしました。男性が通ってこなくなると女性は生きていくことができないので、どうしても切るに切れない関係になっています。しかも、道綱母は「これでもか!」というくらいにプライドの高い女性です。この話では強がる道綱母の心情があらわになっています。
解 説
※引用画像 引用元: 高校古文こういう話
復習のポイント
- 空欄に入る言葉を辞書や単語帳で調べます
- 調べ終わったら口語訳として通じるかどうかよく見てください
- 次に②枚目を見ながら答え合わせをしましょう
おそらくは主語がまったく掴めなくて読めなかったという人も多いはずです。最初から答えをみて、○か×かで一喜一憂しないようにしましょう。内容が分からなくても、カンで当たった人もいるかも知れませんね。
補足ですが「心のうちにおぼゆるやうわれぞけにとけて寝らめやほととぎすもの思ひまさる声となるらむとぞ、しのびて言はれける」の所でなぜ、道綱母はホトトギスの声が自分のもの思いの声と言ってるか、わかりますか?
彼女はずっと(夫の)兼家に不満を持ち続けています。プリントの最後に書きましたが、ホトトギスは血を吐くまで鳴くので、あたかもその鳴き声が私の心からの叫び声のように感じているんでしょう。彼女は非常に感受性の強いステキな女性だったと思います。ただ、これだけ言われると男性がイヤになって逃げていく心理も分かるような気がします。(どんなに愛する女性でも束縛が強すぎるときっと男性は引いてしまうのでしょう)
【 まとめ 】
- 主語を正確に捉えよう
- 主語を見つけるヒントは敬語にある
- 古文単語の意味はしっかり覚える
- 女流日記は背景が分からないと読めないので、作者と内容を覚えよう
今回の問題は大学入試をヒントに作り直したものです
実際の入試だと緊張してうまく解けなかったりなかなかすんなり行かないものです。今回の点数は何点でしたか?一つ2点で採点させてみてください。(20点満点)
六割以上出来ていれば基本的なことは大丈夫です。それ以下の時は基本事項の確認です。(単語は特に重要です)単語だけ分かればいいという人もいますが、実際はそれではダメです。
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この問題、解けましたか?


解けるわけないじゃん!!めっちゃ、ムズい!こんなの解けないと大学は入れないの?


そういうわけではないけど、いい大学に入りたかったら、この問題でも、ある程度解けないとダメですね


先生、今日の古文ムズかった!なんとかんないなんですか、こういう問題


残念ながらすぐにはどうにもなりません。何度か復習しているうちに分かってきますよ!


わたしも大学受験のときは必死で勉強しました。みんなも繰り返し勉強していると必ず分かるから大丈夫よ!
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