時期 | 目標 | 学習内容 | 教材・参考書 | チェックポイント |
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1年生・1学期 | 古典文法の基礎固め | ・古典文法の用言と助動詞を習得 ・古文の文法基礎 ・古文の音読習慣づけ ・有職故実や歴史的背景の基礎 | ・言語文化の教科書 ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・Microsoft Teamsなどでの課題提出(これは一年間行う) | □用言の活用形を理解できる □基本助動詞の形を覚える □毎日10分の音読ができている □授業後の要点復習ができている |
1年生・2学期 | 文法基礎の拡充 | ・助動詞の識別 ・助詞の学習 ・基本的な文法事項の習得 ・易しい古文の読解練習 | ・言語文化の教科書 ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・Microsoft Teamsなどでの学習プリント配布 | □助動詞を正しく識別できる・格助詞・係助詞の用法を理解 □簡単な古文を訳せる□毎回の授業後に要点復習 |
1年生・3学期 | 古典文法の応用 | ・古文文法の総復習 ・敬語の基礎学習 ・基本的な和歌の鑑賞 ・有職故実の理解を深める | ・言語文化の教科書 ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・Microsoft Teamsなどでの補助教材配布 | □文法問題で7割以上正解 □敬語の種類と用法を理解 □基本和歌の理解 □歴史的背景との関連付け |
2年生・1学期 | 読解力の土台作り | ・確信古文単語351の活用開始 ・定期的な豆テスト実施 ・中レベルの古文読解 ・敬語表現の習熟 | ・古典探究の教科書 ・古文単語(確信古文単語351など) ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・Microsoft Teamsでの課題提出(これは一年間行う) | □単語テストで7割以上正解 □複雑な文章構造を理解できる □敬語を含む文の解釈ができる □授業内容の確実な復習 |
2年生・2学期 | 応用力の養成 | ・確信古文単語351の継続学習 ・重要古典作品の通読 ・文学的表現技法の理解 ・有職故実の深い理解 | ・古典探究の教科書 ・古文単語(確信古文単語351など) ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・Microsoft Teamsでの学習資料配布 | □単語テストで8割以上正解 □重要古典作品の内容理解 □歴史的・文化的背景の理解 □定期的な学習内容の振り返り |
2年生・3学期 | 知識の整理と強化 | ・確信古文単語351の完成を目指す ・文学史の体系的学習 ・古典常識の拡充 ・弱点分野の強化 | ・古典探究の教科書 ・古文単語(確信古文単語351など) ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・Microsoft Teamsでの補足教材 | □単語テストで8割以上正解 □文学史の流れを説明できる □古典常識を体系的に理解 □学習内容の定着確認 |
3年生・1学期 | 実戦力の強化 | ・入試頻出作品の精読 ・読解の難しい教材への挑戦 ・記述問題の対策 ・過去問演習の開始 | ・古典探究の教科書 ・古文単語(確信古文単語351など) ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・志望校過去問 ・Microsoft Teamsでの実践問題及び校内模試 | □難解な文章も粘り強く読解できる □記述問題で適切な解答ができる □過去問で6割以上正解 □弱点の把握と克服 |
3年生・2学期 | 総仕上げ | ・志望校の出題傾向分析 ・過去問徹底演習 ・理解困難な問題の解き方 ・時間配分の練習 | ・志望校過去問 ・古文単語(確信古文単語351など) ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・Microsoft Teamsでの実践問題及び校内模試 | □過去問で8割以上正解 □時間内に全問解答できる □難問への対応力がついている □最終的な弱点補強 |
直前期 | 最終調整 | ・重要事項の最終確認 ・得点源の確保 ・本番を想定した演習 ・メンタル調整 | ・志望校過去問 ・古文単語(確信古文単語351など) ・古典文法の教科書(体系古典文法など) ・Microsoft Teamsでの実践問題及び校内模試 | □安定して目標点を取れる □自信を持って本番に臨める |
日々の勉強習慣
- 音読習慣: 週に一度は数分間、古文を音読する
- 単語学習: 2年生ぐらいから古文単語テキストを使って定期的に学習する
- 文法確認: 古典文法の教科書で重要事項を定期的に復習する
- 読解演習: 週1〜2回、時間を測って問題を解く(学校で使っている問題集か市販の薄い問題集などがよい)
- 授業後の復習: Microsoft Teamsで配信される課題や学習プリントを活用して授業ごとに要点を復習する
高校で学ぶ主要な古典作品
- 源氏物語(特に「若紫」「葵」「明石」の巻)
- 枕草子(「春はあけぼの」「うつくしきもの」など)
- 徒然草(「仁和寺にある法師」「高名の木登り」など)
- 平家物語(「祇園精舎」「敦盛最期」など)
- 伊勢物語(「東下り」「筒井筒」など)
- 大鏡(「道長の栄華」など)
- 方丈記(「ゆく河の流れ」の冒頭部←暗記)
- 竹取物語(「かぐや姫の昇天」など)
- 土佐日記(「門出」など)
- 更級日記(「源氏の五十余巻」など)
- ✅ 作品の背景:成立時代・作者・文化的意義を把握
- ✅ 主な登場人物:役割・性格・行動の意味を理解
- ✅ 重要なテーマ:無常観・恋愛・栄華・人生観など
- ✅ 古典文法:助動詞・敬語表現・和歌の解釈を強化
- ✅ 出題傾向:過去問分析・頻出部分の暗記と論述対策
効果的な学習のコツ
- 古文は「現代語訳→原文」の順で理解を深める(1年生は特に)
- 単語は文脈で覚える方が定着しやすい(ゴロ合わせも有効)
- 文法は例文とともに覚える(百人一首などの和歌が覚えやすい)
- 古典作品の背景知識も調べておく(特に源氏物語や女流日記は分からないと問題が理解できない)
- 古文の記述問題は本文中から根拠となる部分を探し、正確に解釈して書く練習をするとよい
- Microsoft Teamsなどを活用した日常的な復習が大切
- 授業ごとに配信される課題や学習プリントを活用して要点を復習することで、知識の定着が格段に向上する(手軽にスマホで課題等をチェックできる)