朗 読
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動 画
語句の確認(第一夜・第六夜)
※問題と答えはダウンロードして見てください。
ディベート
先生:それでは、皆さん、夏目漱石の「夢十夜」第一夜についてディベートしましょう。この物語は、主人公が見た夢を描いていますが、その夢の意味についてどう思いますか?
いちか: 私はこの夢が主人公の孤独感を象徴していると思います。主人公が見たのは、自分だけが存在する世界で、それは彼が孤独を感じていることを表していると思います。
ゆりあ: それは面白い視点だわ。でも、私は違う意見です。私はこの夢が主人公の自由への憧れを表していると思います。彼が見た世界は、誰にも邪魔されずに自由に生きられる世界だと思います。
あやな: 私もゆりあさんの意見に賛成です。でも、その自由が同時に彼にとっての孤独でもあると思います。つまり、自由と孤独は表裏一体なのかもしれません。
先生: なるほど。では、第六夜の「明治の木には仁王は埋まっていないと分かった」について、どう思いますか?
いちか:私は、この部分は現実と幻想の境界を示していると思います。主人公が仁王が埋まっていないことを確認することで、彼の夢と現実の区別がつかなくなっていることを示しているのではないでしょうか?
あやな:うーん、それは私には難しい話だわ。私は違うことを考えてみました。この一節は、明治時代の変化と混乱を象徴していると思います。仁王が埋まっていないことは、古い価値観や信仰が完全に消え去ったことを示しているのではないでしょうか?
ゆりあ:あやなさんの意見に賛成です。さらに、この一節は主人公自身の心情の変化も表していると思います。仁王が埋まっていないことを確認する行為は、彼が自分自身の心の中にある古い価値観を捨てる決意をしたことを表していると感じました。
先生:みなさん、素晴らしいディベートです。夏目漱石の作品は、その深い意味を探ることで、私たち自身の感情や人生について考えるきっかけを与えてくれますね。