朗 読
あらすじ
アニメ 12分でわかる舞姫
アニメと比較しながらパワポを見ると簡単です
それからのエリス 4分
※豊太郎はドイツ滞在を終えて、日本へ帰る船の中にいます。以下、話は豊太郎がドイツで過ごした日々を回想するかたちで進んでいきます。
豊太郎はベルリンで、法律や政治に関する仕事をまじめにこなしていましたが、しだいに歴史や文学に心がひかれていって勉学がおろそかになり、日本にいる上司との関係も悪くなってしまいます。
ある日、豊太郎は道ばたで泣いている少女に出会いました。ドイツにいる日本人の知り合いが「豊太郎が舞姫とみだらな関係を続けている」と上司に報告したため、豊太郎はクビになってしまいました。友人、相沢謙吉の紹介で豊太郎は新聞社の仕事につきます。ドイツの政治・文芸を日本へ伝える仕事です。この頃からエリスと同居し、エリスは妊娠します。
相沢は豊太郎をエリスと別れさせ、天方伯の通訳として就職させます。豊太郎は信頼する友人に「いや」と言えない性格でエリスと別れることを約束してしまいました。天方伯に気に入られ、「ドイツ語の力だけで優れた人材だから、いっしょに日本に帰らないか?」と提案されます。この時も豊太郎は断らず、天方伯とともに日本へ帰ることを承知してしまいます。
「エリスに何と言ったら良いだろう?」と苦悩する豊太郎は、それまでの長旅の疲れも加わって、帰宅するとそのまま気絶します。意識を取りもどしたのは数週間後。相沢から豊太郎が一人で日本に帰ることを聞いたエリスは、目が血走り、頬がこけ、まるで狂人のようになっていました。
エリスは物を投げたり泣きさけび、自分で縫ったおむつを抱きしめます。医者には治る見込みがないと言われました。そんな状況に陥って、豊太郎は相沢は良い友人だけれど、少しばかり恨めしく思うのでした。
解 説
だいぶ分かりやすくしたから、これならわかるだろ?
せんせー、めっちゃわかるーww 舞姫ってこんな話だったんだww
豊太郎は優秀な軍人医だった森鴎外がモデルだと考えられている。踊り子だったエリスはせーらぐらいの歳だったかもな笑
踊り子ってなに?wwオジさんとあたし?ww 年の差恋愛じゃん!
当時のヨーロッパの踊り子に関して分かりやすく説明してる動画がある。「舞姫」中では25歳の豊太郎が16~7歳のエリスを愛していた。しかし、彼女への愛以上に天方伯の信頼を失うのがこわかったんだろう。なんと言えばいいかな…その二つは別の次元の問題なのかも知れない…相澤が豊太郎を助けてくれたことは間違いないね。
アニメの最後のほうのエリスはめっちゃシコい!ww でも、ちょっとビョーキかも…
豊太郎の性格は真面目なんだと思う。心は弱い…。自分を評価してくれる人なら誰でも信じてしまう。そんな人だったんだろうね。
豊太郎めっちゃ、やばたにえんww やっぱり、自分がかわいいんだ(^^;)ワロチ 自分の子供がお腹にいるエリスを捨てるなんて…つらたにえん
エリスがこの後どうなったか、気になる人は「エリスは豊太郎の子供を産んだのか」を見て!
テスト対策
エチュードchとかっちゃねる教育(YouTube)からオススメの動画を載せてあります
練習問題
その名を指さむは憚りあれど、同郷人の中に事を好む人ありて、余がしばしば芝居に出入りして、女優と交はるといふことを、官長のもとに報じつ。さらぬだに余がすこぶる学問の岐路に走るを知りて憎み思ひし官長は、つひに旨を公使館に伝へて、A我が官を免じ、我が職を解いたり。公使がこの命を伝ふるとき余に言ひしは、御身もし即時に郷に帰らば、路用を給すべけれど、もしなほここに在らむには、公の助けをば仰ぐべからずとのことなりき。余は一週日の猶予を請ひて、とやかうと思ひ煩ふうち、我が生涯にて最も悲痛を覚えさせたる二通の書状に接しぬ。この二通はほとんど同時に出だししものなれど、一は母の自筆、一は親族なる某が、母の死を、我がまたなく慕ふ母の死を報じたる書なりき。余は母の書中の言をここに反復するに堪へず、涙の迫りきて筆の運びを妨ぐればなり。(中略)
ああ、詳しくここに写さむも要なけれど、余が彼を愛づる心のにはかに強くなりて、つひに離れ難き仲となりしはこの折なりき。我が一身の大事は前に横たはりて、まことに危急存亡の秋なるに、この行ひありしを怪しみ、また誹る人もあるべけれど、余がエリスを愛する情は、初めて相見しときよりあさくはあらぬに、今我が数奇を憐れみ、また別離を悲しみて伏し沈みたる面に、鬢の毛の解けてかかりたる、その美しき、いぢらしき姿は、余が悲痛感慨の刺激によりて常ならずなりたる脳髄を射て、恍惚の間にBここに及びしをいかにせむ。
公使に約せし日も近づき、我が命は迫りぬ。このままにて郷に帰らば、学成らずして汚名を負ひたる身の浮かぶ瀬あらじ。さればとてとどまらむには、学資を得べき手だてなし。
このとき余を助けしは今我が同行の一人なる相沢謙吉なり。彼は東京に在りて、既に天方伯の秘書官たりしが、余が免官の官報に出でしを見て、某新聞紙の編集長に説きて、余を社の通信員となし、伯林にとどまりて政治学芸のことなどを報道せしむることとなしつ。
社の報酬は言ふに足らぬほどなれど、すみかをも移し、午餐に往く食店をも変へたらむには、c微かなる暮らしは立つべし。とかく思案するほどに、心の誠を顕して、助けの綱を我に投げかけしはエリスなりき。彼はいかに母を説き動かしけむ、余は彼ら親子の家に寄寓することとなり、エリスと余とはいつよりとはなしに、あるかなきかの収入を合はせて、憂きが中にも楽しき月日を送りぬ。(中略)
我が学問は荒みぬ。屋根裏の一灯微かに燃えて、エリスが劇場より帰りて、椅子に寄りて縫ひものなどする側の机にて、余は新聞の原稿を書けり。昔の法令条目の枯れ葉を紙上に搔き寄せしとは殊にて、今は活発々たる政界の運動、文学美術に係はる新現象の批評など、かれこれと結びあはせて、力の及ばむ限り、ビヨルネよりはむしろハイネを学びて思ひを構へ、様々の文を作りし中にも、引き続きて維廉一世と仏得力三世との崩殂ありて、新帝の即位、ビスマルク侯の進退いかんなどのことにつきては、ことさらにつまびらかなる報告をなしき。さればこのころよりは思ひしよりも忙しくして、多くもあらぬ蔵書をひもとき、旧業をたづぬることも難く、大学の籍はまだ削られねど、謝金を収むることの難ければ、ただ一つにしたる講筵だに往きて聴くことは稀なりき。
我が学問は荒みぬ。されど余は別にC一種の見識を長じき。そをいかにといふに、およそ民間学の流布したることは、欧州諸国の間にて独逸に若くはなからむ。幾百種の新聞雑誌に散見する議論にはすこぶる高尚なるも多きを、余は通信員となりし日より、かつて大学に繁く通ひし折、養ひ得たる一隻の眼孔もて、読みてはまた読み、写してはまた写すほどに、今まで一筋の道をのみ走りし知識は、おのづから総括的になりて、同郷の留学生などの大かたは、夢にも知らぬ境地に至りぬ。彼らの仲間には独逸新聞の社説をだによくはえ読まぬがあるに。
問二 傍線部Aとあるが、こうなった理由として適当なものを次から一つ選べ。
- ア 「余」が芝居に熱中して何度も通い、女優と交際したから。
- イ 仲間の告げ口を聞いた「官長」の憎しみが膨れ上がったから。
- ウ 「余」が官長から指定された学問に励まず、道を踏みはずしたから。
- エ 「余」が自分の好きな学問に走り、女優と交際したから。
問三 傍線部B「ここ」は何を指すか。本文中から十字以内で抜き出せ。
問四 傍線部C「一種の見識」を三十字以内で分かりやすく説明せよ。
探究的な考察
さくら:「ねえ、『舞姫』を読んでどう思った?」
あかり:「私はエリスのキャラクターがすごく印象的だった。彼女の純粋さと悲劇的な運命が心に残ったわ。」
みゆき:「わたし…エリスには共感する部分もあるけど、正直言って彼女の行動には疑問を感じたの。豊太郎に依存しすぎていたんじゃないかな。」
さくら:「確かにね…。でも、豊太郎も自分の夢と現実の間で葛藤していたんだと思う。彼は一人じゃ決断できなかったんじゃない?」
あかり:「う~ん。彼の葛藤は理解できるけど、エリスを傷つけたことは許せない。」
みゆき:「でも、豊太郎も結局は自分のキャリアを優先したんだよね。エリスを愛していると言いながら、最後には彼女を見捨てた。そんな彼の行動には本当にガッカリしたわ。」
さくら:「『舞姫』には人間の弱さや葛藤が描かれていると思うの。豊太郎の選択やエリスの運命は19世紀のヨーロッパ社会や文化の影響を受けていて、それが作品の魅力でもあるんじゃないかな。」
あかり:「確かにね。『舞姫』に出てくる森鴎外の描写は本当に美しいよね。舞台となるベルリンの風景や、エリスが踊るシーンが目に見えるようだったわ。」
みゆき:「まあ、確かに描写は素晴らしいけど、それだけじゃ物語の本質は変わらないんじゃない?結局、豊太郎はエリスを裏切ったんだし、彼の行動には納得できない部分が多くて許せない。」
さくら:「でも、その裏切りや葛藤があるからこそ、この作品は深い意味を持つんだと思う。『舞姫』を通じて、人間の複雑な感情や当時の社会の雰囲気を感じることができたわ。」
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