内山節について
要 約
練習問題

《Ⅰ》内山節の「時間と自由の関係について」を読んで、以下の問題に答えなさい。
問題1
内山節は、時間の自由には2つの種類があると述べています。その2つの種類とは、どのようなものですか。
問題2
「自在に時間を配分する自由」とは、どのような意味ですか。
問題3
「失われることのない今という時間を自在に作り出す自由」とは、どのような意味ですか。
問題4
内山節は、現代人は「自在に時間を配分する自由」を求めて、時計の時間を基準に時間を管理しようとしていると述べています。このことについて、あなたはどう思いますか。
問題5
内山節は、現代人は「失われることのない今という時間を自在に作り出す自由」を失いつつあると述べています。このことについて、あなたはどう思いますか。
問題1
(1) 時計によって割り当てられた時間の量を、自らの意志で配分する自由。
(2) 今という瞬間を自在に作り出す自由。
問題2
自分の意志で時間の使い方を決めることができる自由。
問題3
外部から与えられる「時計の時間」ではなく、自分の内面から生まれる“今この瞬間”を主体的に生きる自由。
問題4(解答例)
(1) 時計の時間を基準に時間を管理することは、合理的で効率的である
(2) 時計の時間を基準に時間を管理することは、人間の自由を奪うものである
(3) 時計の時間を基準に時間を管理することは、その人の価値観や生き方によって異なる
問題5(解答例)
(1) 失われることのない今という時間を自在に作り出す自由は、現代人に必要である
(2) 失われることのない今という時間を自在に作り出す自由は、現代人に不要である
(3) 失われることのない今という時間を自在に作り出す自由は、現代人に与えられるものではなく、自ら獲得するものである

これらの問題は、内山節の文章の理解度を問うものです。問題1は、文章の最も重要な部分を問う問題です。問題2と問題3は、文章の具体的な内容を問う問題です。問題4と問題5は、文章の内容を踏まえて、自分の考えを述べる問題です。これらの問題を解くためには、内山節の文章をよく読み、その内容を理解する必要があります。また、文章の内容を踏まえて、自分の考えを整理して述べることも重要です。

《Ⅱ》内山節の「時間と自由の関係について」を読んで、以下の問題に答えなさい。
問題1
内山節は、時間の自由とはどのようなものであると述べているか。
問題2
内山節は、時間の自由を実現するために、どのようなことが必要であると述べているか。
問題3
内山節は、時間の自由と人間の生き方について、どのような考えを持っているか。
問題4
現代社会において、時間の自由が重要である理由を、2つ挙げなさい。
問題1
内山節は、時間の自由とは、自らの意志で時間の使い方を決められる自由であると述べている。具体的には、2つの自由があるとしている。1つは、時計によって割り当てられた時間の量を、自らの意志で配分する自由である。もう1つは、今という瞬間を自在に作り出す自由である。
問題2
内山節は、時間の自由を実現するためには、2つのことが必要であると述べている。1つは、時計によって割り当てられた時間の量を、自らの意志で配分するために必要な技術と知識を身につけることである。もう1つは、今という瞬間を自在に作り出すために必要な感性を磨くことである。
問題3
内山節は、時間の自由は、人間の生き方に大きな影響を与えると考えている。時間の自由を実現することができれば、人間は自分の人生をより主体的に生きることができるようになると考えている。
問題4
現代社会において、時間の自由が重要である理由は、2つ挙げられる。1つは、現代社会は多様化・複雑化しており、個人が自分の意志で時間の使い方を決める必要があるためである。もう1つは、時間の自由は、人間の生き方や幸福に大きく影響を与えるためである。

これらの問題は、内山節の文章の内容を理解していることを問うものであり、また、現代社会において時間の自由がどのような意味を持つのかを問うものである。
探究的な考察
はるか: みんな、今日の内山節の文章読んで、どう思った?「時計に支配された時間」と「いまを生きる時間」って、すごく対照的だよね。
ゆうき: 正直、最初は「時計に支配された時間」って言葉にピンとこなかったんだよね。でも考えてみると、僕たち毎日時計に追われてるじゃん。朝7時に起きて、8時半までに学校に着いて、50分授業を6時間…
はると: あー、それ分かる!部活でも「あと30分で終わり」って時計ばかり気にしてる。でも、たまに夢中になって練習してるときって、時間の感覚が全然違くない?
はるか: そう!それがまさに「いまを生きる時間」なんじゃない?内山節は、この時間は「経過せず、常に存在し続ける」って書いてるけど、どういう意味だと思う?
ゆうき: うーん…。時計の時間って、1分経ったら次の1分が来て、どんどん過ぎていくじゃん。でも「いまを生きる時間」って、その瞬間、瞬間が濃密で、時間が止まってるみたいな感じ?
はると: そうそう!例えば、友達と本当に楽しく話してるときって、「あっという間」って感じるけど、同時にその時間がすごく充実してる。時計では30分だったとしても、体感的にはもっと長い時間を過ごした気がする。
はるか: 面白い話だね。でも、社会生活を送る上で時計の時間は必要でしょ?電車だって時刻表があるから成り立ってるし…
ゆうき: そうだよね。でも、内山節は時計の時間を否定してるわけじゃないと思う。問題は、時計の時間「だけ」で生きることなんじゃない?
はると: あ、それ重要だ!僕たちって、時計の時間に合わせることばかり考えて、自分の時間を見失ってるのかも。例えば、テスト勉強でも「3時間やったから大丈夫」じゃなくて、「理解できるまで」っていう自分の時間で考えた方がいいよね。
はるか: まあね…。あ、それと、内山節は「人間を平等にし、創造の自由を与える」って書いてるけど、これってどういう意味だと思う?
ゆうき: 時計の時間だと、お金持ちの人は時間を「買う」ことができるじゃん。家政婦さんを雇ったり、近い場所に住んだり。でも「いまを生きる時間」は、誰にでも平等にあるってことかな?
はると: 時間を「買う」?それすごい視点だね!どんなに忙しい人でも、集中してる瞬間や、感動してる瞬間は誰にでもある。でも、そういう時間って、お金では買えないし、みんなに平等に与えられてる。
はるか: あと、もう一つ、「創造の自由」について。時計に縛られてると、効率とか結果ばかり気にしちゃうけど、「いまを生きる時間」では、プロセスそのものを楽しめるから、新しいアイデアが生まれやすいのかも。
ゆうき: 確かに!美術の時間とか、時計を気にしないで描いてるときの方が、自分でも驚くような作品ができたりする。
はると: でも、現実的にどうやって「いまを生きる時間」を増やせばいいんだろう?
はるか: それがめっちゃ重要な課題よね。完全に時計から逃れることはできないけど…、意識的に「いまを大切にする時間」を作ることはできそうな気がする。
ゆうき: 例えば、スマホの通知を切って、好きなことに没頭する時間を作るとか?
はると: あとは、「やらなきゃいけないこと」の中にも、「いまを生きる時間」を見つけるってことかな。勉強でも、ただ時間を無駄にするんじゃなくて、理解できた瞬間の喜びを味わうとか。
はるか: そうか。みんなの意見を聞いて思ったんだけど、内山節が言いたいのは、私たちがもっと自分の時間感覚を大切にして、豊かな生き方をしようってことなのかもしれないね。
- 時計に支配された時間とは異なり、「いま」を生きる時間の重要性。この時間は経過せず、常に存在し続けることで、人間を平等にし、創造の自由を与える
- 時間を自在に配分する自由と、失われることのない「いま」という時間を自在に作り出す自由の二つの側面
- 私たちが日常で経験する時間は、既成観念から解放され、もっと多様で自由なものであるべきだという主張
これらのテーマは、時間の価値や使い方、そして私たちの生活における自由の本質についての議論を深めるための出発点となります。また、時間と自由の関係をどのように理解し、日々の生活にどのように適用するかについても考察することができます。このテーマは、時間管理や個人の自由に関する現代的な問題にも繋がるため、多くの議論の余地があります
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