源氏物語 若紫

かっちゃんねる教育

学習のステップ

Step 1

朗読や解説動画 を見て、全体のストーリーや雰囲気を感じ取ってみましょう。

Step 2

原文と現代語訳 を交互に読みながら、内容のつながりを自然に理解していきましょう。

Step 3

助動詞・文法・語句のポイント を確認しながら、基礎的な知識を身につけていきましょう。

Step 4

確認問題に挑戦! 解き終わったら模範解答で、自分の理解度をチェックしてみましょう。

記事の最後にある 「探究的な考察」 も忘れずにチェックして、思考を広げてみましょう!

本  文

源氏物語とは?
源氏物語とは?
【小学生でもわかる】紫式部による日本最古の長編小説『源氏物語』のあらすじを現代語訳でわかりやすく解説!大河ドラマ『光る君へ』で

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」「けり」「めり」「」「」「なり」「」「」「べし」「む(ん)」「ごとし」「たり」「まじ

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係助詞について

 こぎれいな年配の女房が二人ほど、それから、女の童が出入りして遊んでいる。その中に、十歳くらいであろうかと見えて、白い下着に、山吹襲(の上着)などで着慣れて柔らかになっている上着を着て走ってきた女の子は、大勢見えていた子どもたちとは比べようもなく、成人後(の美しさ)が予想されて、見るからにかわいらしい容貌である。髪は扇を広げたようにゆらゆらとして(豊かであり)、顔は(泣いた後らしく)手でこすってひどく赤くして立っている。

 尼君は、(女の子の)髪をかきなでながら、「櫛ですくことを嫌がりなさるけれども、きれいな御髪ですこと。本当にたわいなくていらっしゃるのが、不憫で気がかりです。これくらい(の年齢)になれば、全くこんなふう(に幼稚)でない人もありますのに。亡くなった姫君は、十歳ほどで殿(=父君)に先立たれなさった頃には、しっかりと物の道理をわきまえていらっしゃいましたよ。たった今にでも私が(あなたを)お見捨て申し(て死んでしまっ)たならば、どうやってこの世に生きておいでになろうとするのでしょうか。」と言って、ひどく泣くのをご覧になるにつけても、(光源氏は)わけもなく悲しい。(その女の子は)幼心にも、やはり(しんみりして)じっと(尼君を)見つめて、伏し目になってうつむいた時に、(顔に)こぼれかかってくる髪の毛が、つやつやとしてみごとに美しく見える。これからどこで生い立っていくのかも分からない若草のようなこの子を後に残して消えていく露の身の私は、消えようにも消える空もありません。(死ぬにも死にきれませんよ。)また(そこに)座っていた年配の女房が、「本当に(そうです)。」と泣いて、初草の生い立っていく将来のことも分からないうちに、どうして露は消えようとするのでしょうか。(それまでは生きていらっしゃいませ。)と申し上げているところに、(尼君の兄の)僧都が向こうから来て、「こちらは(外から)まる見えではございませんか。今日に限って端近においでですな。ここの上の聖の所に、源氏の中将が、瘧病のまじないにおいでになったことを、たった今聞きつけました。たいそうお忍びでいらっしゃったので、知りませんで、ここにおりながら、お見舞いにも参りませんでした。」とおっしゃると、(尼君は)「あら大変。本当に見苦しい様子を誰かが見てしまったかしら。」と言って、簾を下ろしてしまった。「世間で評判が高くていらっしゃる光源氏を、このような機会に拝見なさいませんか。俗世を捨ててしまった法師の心地にも、すっかりこの世の心配事を忘れ、(見ただけで)命が延びると思われるほどの(美しい)ご容姿なのです。さあ、ご挨拶を申し上げましょう。」と言って(僧都が座を)立つ音がするので、(光源氏は)お帰りになった。

 何とも可憐な人を見たことだなあ、こうだから、この色好みの人たちはただもうこのような忍び歩きをして、めったに見つけられないような人をもうまく見つけるというわけなのだな、たまに出かけてさえ、このように思いもかけないことを目にするものだよと、おもしろくお思いになる。それにしても、実にかわいらしい子であったなあ、どういう人なのだろう、あのお方(=藤壺の宮)のお身代わりとして、明け暮れの心の慰めにでも見たいものだ、と思う心が(光源氏の中に)深くとりついてしまった。

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