雲林院の菩提講(大鏡)

朗 読

本 文

口語訳と単語・語句の解説

高校古文こういう話

アクティブラーニングの進め方

【学習の進め方】

○最初に範読してからペアでの音読(古文は特に正しく読めることが重要なのでまず教師が範読します)

 ↓

○インプットの練習

 大宅世継と夏山繁樹、そこへ若侍がいる状況を説明(YouTube参照)

 プリント(page.1)の空欄を各自が埋め口語訳を考える

 (表面の口語訳←25分:原因は単語調べに時間がかかる)

 (「電子辞書や単語集・古語辞典を使用」)

 ↓

○次にアウトプットの練習に入る(ペアで内容を確認)

 ↓

○全体に向け正解の確認と文法などの注意事項の説明

 押さえるべきポイント(page.1) 

 「例の」「歌手下なる」「翁と媼」「居ぬめり」「あはれに」「いかで~聞こえあはせむ」

 「申し合はせばや」「思しきこと~しける」「さても~給ひぬる」

 「さらに~侍らず」「ぞかし」など

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○プリント(page.2)の文章に取り組む

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○同様に口語訳を考える(前半で一度場面の確認を終えているのでスムーズに進む予定)

 ↓

○page.2の解説

 押さえるべきポイント(page.2)

 「されば」「まさり給へらむかし」←「らむ」を現在推量と取るでしょう

 「仰せられしかば」「夏山となむ申す」←「なむ」が何か分からないはず

 「あさましうなりぬ」「よろしき者」「さらにこそ信ぜられね」などの意味を確認

  ↓

まとめ(5分)

○問題を考える(「なぜ?」と「~を説明しなさい」の二種類考えさせる)

○この文章は「大昔の歴史」を二人の老翁が語る設定なのでそこをしっかり押さえる

生徒にやる気をださせるという観点からも授業前に「学習目的」を伝えることは大事なことです。古文編でも書きましたが文科省の調査でそのことが報告されています。生徒はアクティブラーニングの意味を正確に理解できないと遊びの時間と感じてしまうことになります。そこを怠ると授業が崩壊してしまうこともあります。さらに意図がうまく生徒たちに伝わらない授業をすると生徒たちだけでなく保護者やほかの教員にまで誤解されるおそれも出てくるのです。また、先生たちが積極的にアクティブラーニングを積極的にできない原因として実際の教育現場とかけ離れた事情があります。成績のいい生徒たちを相手にならできるけれど教室にいてを受けさせることが目的の学校の場合、どうやってアクティブラーニングを実施すればいいのか、文科省の指示だけではできないと考えている先生は多いです。そこでここに試案を示します。参考になれば幸いです。


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