助動詞「らむ」「けむ」確認テスト付き

こぶんサムネテスト対策(高1・高2国語)

「らむ」

助動詞が苦手!というあなたへ!

百人一首から文法を解説します!

ここでは藤原兼輔です!

三十六歌仙の一人

みかの原/わきて流るる/泉川/いつ見きとてか/恋しかるらむ

読み方は↓

みかのはら/わきてながるる/いずみがわ/いつみきとてか/こいしかるらむ


いつみきとて恋しかるらむ   ←係り結び

意味は

みかの原(瓶原)から湧き出てそこを二分するようにして流れる泉川ではないが、いったいいつ逢ったといって、こんなに恋しいのだろうか。(一度も逢ったことがない)


↓泉川

会ったこともない女性に恋してるなんてビックリ!
二つの掛詞がある歌なんですね。

「分ける」と「湧ける」を掛け、泉(いずみ)と「いつみ(見)」を掛けています。

この掛詞を意識して口語訳するのは大変えーん

さて、「らむ」ですが

恋ひしかる/らむ

恋ひしかる→「恋ひし」の(形容詞 連体形

※「らむ」は終止形(ラ変型は連体形)に接続←「ウ」段の音に付きます

らむらむ(助動詞 現在推量 連体形) 係り結びに注意!

助動詞 「らむ」の活用は

未然形  連用形   終止形  連体形   已然形   命令形

 ○  /  ○  / らむ  / らむ / らめ /  ○

  
現在推量は「今ごろ~だろう」(目には見えない現在のことを推量する)と訳す。

もうひとつ、有名な和歌を紹介します

ひさかたの/光のどけき/春の日に/しづ心なく/花の散るらむ

紀友則(きのとものり) 〈古今・春下・八四・〉 これも百人一首の歌です。

日の光がこんなにものどかな春の日にどうして桜の花は(こんなに)落ちついた心(様子)もなく散っているのだろうか。


「ひさかたの」は「光」の枕詞。
「花の散るらむ」の「の」は主格の格助詞(が)

らむ」は現在の原因推量の助動詞「らむ」の連体形(連体止め)

どうして…なのだろう、の意。

①〔現在の推量〕今ごろは…しているだろう。▽目の前以外の場所で現在起こっている事態を推量する。

②〔現在の原因の推量〕…(のため)だろう。どうして…だろう。▽目の前の事態からその原因・理由となる事柄を推量する。

③〔現在の伝聞・婉曲(えんきよく)〕…という。…とかいう。…のような。▽多く連体形で用いて、伝聞している現在の事柄を不確かなこととして述べる。

疑問の意味になる場合「らむ」は現在の原因推量を表す。
桜の花を擬人化(おだやかな心もなく散っていく)して、散りゆく桜を惜しむ気持ちを詠んだ歌。

のどかな春の日と、しきりに散る桜を対比する。

【けむ】

(あ)を待つと/君が濡(ぬ)れけむ/あしひきの/山のしづくに/ならましものを

石川郎女(いしかはのいらつめ)〈万葉・二・一〇八・〉

意味は

わたしを待っていてあなたが濡れたとかいう、(あしひきの)そういう山のしずくになれたらよかったのに。


「あしひきの」は「山」にかかる枕詞。
「濡れ」→「濡る」の連用形

※「けむ」は連用形に接続

けむ」は過去の伝聞の助動詞「けむ」の連体形。

未然形  連用形   終止形  連体形   已然形   命令形

 ○  /  ○  / けむ  / けむ / けめ /  ○

けむ」の意味は

①〔過去の推量〕…ただろう。…だっただろう。

②〔過去の原因の推量〕…たというわけなのだろう。(…というので)…たのだろう。▽上に疑問を表す語を伴う。

③〔過去の伝聞〕…たとかいう。…たそうだ。

「ましものを」は、反実仮想の助動詞「まし」に、逆接の助詞「ものを」が付いて

「…だったらよかったのに」の意を表す。

渡邊克也
渡邊克也

ようこそ かっちゃんねるへ!

ここでは実際の授業をイメージしながら記事を書いています

各学校での授業時間や生徒の理解度の違いもあるでしょうから、皆さんの学校の実態に合わせてお使いいただければと思います

国語科指導のお役に立てば幸いです

※掲載にあたっては様々なことに配慮していますがもしご覧いただき何かありましたらお問い合わせからご連絡ください

2021年12月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031 

コメント

タイトルとURLをコピーしました