アクテイブラーニング講座(現代文編)

先生向け授業用資料

アクティブラーニングは「学習目的」を伝えることが大事

生徒にやる気をださせるという観点からも

授業前に「学習目的」を伝えることは大事なことです

古文編でも書きましたが文科省の調査でそのことが報告されています

生徒はアクティブラーニングの意味を

正確に理解できないと遊びの時間と感じてしまうことになります

そこを怠ると授業が崩壊してしまうこともありますね

さらに意図がうまく生徒たちに伝わらない授業をすると

生徒たちだけでなく保護者やほかの教員にまで

誤解されるおそれも出てくるのです

また、先生たちが積極的にアクティブラーニングを

できない原因として

実際の教育現場とかけ離れた事情があります

成績のいい生徒たちを相手にならできるけれど

教室にいてを受けさせることが目的の学校の場合

どうやってアクティブラーニングを実施すればいいのか

文科省の指示だけではできないと考えている先生は多いです

そこで次に試案を示します

参考になれば幸いです

「学習目的」を言葉と文字で伝える 現代文

「現代文」
学習の進め方
[音読]
(範読後、ペアやグループでの音読)
※この授業の最重要ポイント
(1)[読解(インプット)](個人)
・要約の練習(要約文の空欄補充、段落ごとの要約)
・接続関係の練習(逆接、順接、言い換え、添加など)
脱落文挿入や適語挿入の問題は先に解答を示す(生徒の力に応じて最後でも可


分からない所があっても止まらずにどんどん先に読み進める。

全体が見えてきたときに見えてくる部分が必ずあるから。
部分で立ち止まっていると結局は全体も見えないし部分もわからないという最悪
のパターンになる。


(2)[説明(アウトプット)](ペアかグループ) ここがとても大事!
・読み取った要旨を他者へ伝える(表現)
・(1)の答えの理由を説明する
(3)[読解(インプット)](個人)
・自分の読み取りの誤りを(2)を元に修正
・ペアやグループで説明を聞いて要旨を確認
※分からないところは先生がまとめて解説
(4)[説明(アウトプット)](ペアかグループ) クラスによっては個人
・設問について(音読の際に脱落文挿入や適語挿入は終わらせる)
・「問題を解く→答え合わせ→疑問点を話す」
※分からないところは先生がまとめて解説

私が授業を始める前に強調するのは

この授業は「遊び」ではなくみんなの「自主的」「創造的」な学習だ

ということです

ここを正しく理解させないと始まったと同時に終わります(笑)

私の経験上、この授業をする大前提として

生徒たちとのコミュニケーションがしっかり取れている

ということが上げられます

だから、アクティブラーニングを実施するためには

このハードルをクリアする必要があります

私は高校教師の時に一学期中の実施はなかなか出来ませんでした

一学期の終わりぐらいになってくると

生徒たちの顔や名前も分かってきてコミュニケーションも取れるように

なって来ますよね

それからがアクティブラーニングを実施するチャンスです

なお、この資料を作成するに当たり参考にさせていただいたのは大学受験の専門塾[footprints]さんです

もうすでに15年以上前からアクティブラーニングで生徒の指導をされています

私もご縁があって運営されてる谷村先生と仲良くさせていただいてます

アクテイブラーニング実践編 現代文

まず最初にこの授業の進め方を生徒に説明します

大事なのは授業の目的をプリントを読んで聞かせることです

その時に生徒の反応をしっかりと見てください

頷いた生徒がいればその生徒は参加する意欲がありますので

授業を進める際に積極的に発言させましょう

アクティブラーニングの成果は

先生の気持ち次第で良くも悪くもなります

生徒一人一人の様子を確認しましょう

私はプリントを読んだらすぐにグループを作ります

次に下のプリントを配りましょう

グループ分け

音読

1:読解(インプット)

2:説明(アウトプット)

3:読解(インプット)

4:説明(アウトプット)

・まとめ

プリントに沿って授業を進めます

【グループ分け】机を合わせて6~7人のグループにします

【音読】(グループ)※ペアでもかまいません

次に生徒たちに興味関心を持たせることが

重要ですので読めないところがないように

しっかり読ませましょう

とにかく楽しく読ませることが重要です

※私のオススメはリレー読みです

:【読解】一人(もしくはグループ)※生徒の実態に応じて変えてください

プリントに沿って空欄補充をしながら内容を考えさせます

(授業に参加しない生徒がいることが予想される時はペアかグループで)

机間巡視は忘れずに!

2:【説明】(グループ)※ペアでもかまいません

空欄補充が終わったらペア(グループ)でシェアします

段落ごとに読み取った内容もまとめて説明させます

内容が理解できなかった所は赤(マーカー)で印をつけさせます

机間巡視をしながら授業に参加しているかどうか確認しましょう

この文章は比較的分かりやすいので図を参考にさせてください

指導する先生が頭に置くこと!

ポイント→臓器移植に対して

日本(反対):欧米(賛成)=(生命)一元論:(心身)二元論 

という図式を自明視せず慎重に考えることが今求められている

 ①西洋の心身二元論対東洋の生命一元論の図式を考え直すべき

 ②③狐の霊など憑霊:日本二元論であることの例

           トランスにある人の心身の状態は心霊にとって代わられている

          (魂と体が分離する二元論で考えなければ説できない)

 ④⑤「憑座」「生き霊」の霊もまた日本が二元論であることの例

 ⑥日本人がどんなときでも一元論ではなかった

 ⑦紀元後二世紀のローマ帝国のキリスト教:西洋一元論であることの例

 ⑧西洋中世のキリスト教思想:西洋が一元論であることの例

 ⑨カトリック教会の教義:西洋が一元論であることの例

 ⑩「西洋=二元論、日本=一元論」ではない

   魂と体が分離できないから日本人は臓器移植に反対

   という考えはよく考え直さなければならない

3:【読解】(グループ)※ペアでもかまいません

2:【説明】で確認したことを修正させましょう

この時にグループの班長を決めておき、班長が指名して

答えを発表させても面白いですね

私はなるべく楽しく取り組ませる工夫をさせます

4:【説明】(グループ)※ペアでもかまいません

次に残っている設問を解かせましょう

(ここから先の設問は選んで実施してください)

(学校の状況に応じて実施してください)

班長が指名して答えさせるといいでしょう

当然、答えが分かれますので班ごとの意見をまとめさせましょう

最後に先生が正解を伝えます

楽しく授業をすることが目的ならばこれだけで十分な成果が期待されます

問題の答えを解説すれば生徒たちの読解力向上につながります

問一 紋切り型(ステレオタイプ)→ハ・「紋を切り抜くように決まりきっていて一定」

問二 「霊」→「れい」ではなく「りょう」

問三 ここは難しいけれど「3」に「ニ」が入る理由の説明は③の段落では「意識」と

   いう言葉がまとまっているから。とすると、「4」には「ロ」が入ることになる

   イとハとホは答えとしてはおかしいことに気づいていない時は先生が説明しましょう

問四 これは西洋の二元論とは異なった人間観ですから一元論です

問五 「ハ」以外答えとなるものがありません

問六 筆者の考えと異なるものに注意させましょう

   二は「(いにしえ)においては」がおかしい

   ホは「二元論であれば問題なく臓器移植を施すことができる」がおかしい

まとめ

最後に授業のまとめをしましょう

以下のことをしっかり読み取ったならばこの授業は成功です

日本(反対):欧米(賛成)=(生命)一元論:(心身)二元論 

という図式を自明視せず臓器移植に対して

慎重に考えることが今求められている

 今回の授業のシミュレーションは以上です

 今後、まだまだアクティブラーニング授業に関しては

 改善していかなければならないと痛感しています

 みなさんの参考になるように現場での実践に役立つように

 記事も工夫して参りますのでご意見やご感想を

 お問い合わせよりいただけるとうれしいです

    


渡邊克也
渡邊克也

ここでは実際の授業をイメージしながら記事を書いています

各学校での授業時間や生徒の理解度の違いもあるでしょうから、皆さんの学校の実態に合わせてお使いいただければと思います

国語科指導のお役に立てば幸いです

※掲載にあたっては様々なことに配慮していますがもしご覧いただき何かありましたらお問い合わせからご連絡ください

  

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