アクティブラーニング
そんな悩みは先生ならだれでも一度は経験します…ここではそんな悩みを持つ先生のために
アクティブラーニングを効果的に実施すれば悩みが解決することを解説します
アクティブラーニングは「学習目的」を伝えることが大事
文科省の方針でアクティブラーニングが推進されていますので現在はアクティブラーナーがどこの学校にもいるはずです!しかし、どんなにアクティブラーニングを推奨されても積極的に先生がやりたがらないのはなぜでしょうか?アクティブラーニングに関して文科省が公開している資料をご覧ください!
「アクティブ・ラーニングの失敗事例調査から」(p.1)
先生が感じているようにアクティブラーニングについては否定的な先生が多いはずです
「あれはデキる学校でのことで、うちみたいな学校ではムリ!」そんな話が聞こえていませんか?
文科省(アクティブ・ラーニングの失敗事例調査から)によればアクティブ・ラーニングの失敗の原因の一つとして教員側が「①学習目的を伝達しない」ということがあげられています
生徒にやる気をださせるという観点からも授業前に「学習目的」を伝えることは大事
それをしないと生徒はアクティブ・ラーニングの意味を正確に理解できなくて、遊びの時間と感じてしまうことになりやすくアクティブ・ラーニング授業は失敗します… 長年、高校生の指導をしてきた私でも目的を理解させずに突然、アクティブ・ラーニングを実施してしまうと生徒に遊びの時間と誤解されます
意図がうまく生徒たちに伝わらないまま授業をすると生徒たちだけでなく保護者やほかの教員にまで誤解されるおそれも出てくるのです
先生たちが積極的にアクティブラーニングをできない原因はこのようなことです
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
「学習目的」を言葉と文字で伝える 古文
私の考えるアクティブ・ラーニング授業の進め方は以下の通りです
この授業は「遊び」ではなくみんなの「自主的」「創造的」な学習だと伝えます
先生が前でずっと話してばかりいたんじゃ眠くなるよね?それじゃ全然、分からないだろう?
全然わかんない
だから、自分たちで考え、理解するようにしっかりやろう!話し合いがうまくいけばきっとテストも出来るようになる!
オッケー!みんなやろう!やろう!笑笑
楽しく勉強するのが基本だけどほかの人に迷惑がかかることしないようにね!
はーい
アクテイブラーニング実践編(古文)
次に「古文」の授業実践について説明していきます
【音読】
次に生徒たちに興味関心を持たせることが重要ですので読めないところがないようにしっかり読ませましょう
楽しく読ませることが重要です
教師の範読に続けて読ませてもいいのですが私のオススメはリレー読みです
生徒が活動している間はきちんと机間巡視してください
しっかり読めたことが確認できたなら次に(1)の作業に入ります
(1)【読解】
プリントに沿った形で口語訳をしながら内容を考えさせます
この時、手元に辞書や古文単語の参考書を用意させます
必ず自分で調べるように指示します
(授業に参加しない生徒がいることが予想される時はペアかグループで)
机間巡視は忘れずに!
(2)【説明】
終わったら自分が考えた口語訳をペア(グループ)でシェアします
読み取った内容も伝え合います
お互いの違う箇所を見つけたらどちらがいいか、理由を考えます
登場人物や場面について触れながら古文単語の意味や文法なども話し合わうように
机間巡視をしながら伝えますでも、文法などが話題に出なくてもかまいません
プリントに書かれている話の内容を考えていればオーケーです
(3)【読解】
ここからが先生の出番
全体を見回してだいたいプリントをやり終えたと思ったら順番に前から丁寧に答えを確認していきます
生徒には(ペアなら)「指された時どっちが答えるかを決めといて!」と指示をしておきます
グループなら班長を決めておくと便利です
私は「グループの班長には絶対の権限がある」と言います
班長には「逆らったり無視したりはできない」と絶対の権限を持たせます
「班長に逆らったらグラウンド一周!」とも言っておきます笑
けっこう、楽しくやりますよ
あくまでも楽しくやることが目的ですので先生方のやり方で実施してください
口語訳をさせながら重要ポイントを説明します
このプリントで重要なのは花山天皇についてです
「花山天皇がなぜ出家したのか」愛する妻を亡くした花山天皇自身の気持ちと兼家と道兼(粟田殿)の陰謀と両方について説明します(プリント p.5)
口語訳の確認すべきポイントは波線部や問題になっている部分です
ただし、諸般の事情で本来問題になりそうな所は変えてあります
「世を背く(出家する)」「心ざし(愛情)」「おくれさせ給ひて(取り残されなさって)」「殿上人(てんじょうびと)」「いとど御心おこりけり(出家のお気持ちが起こった)」
敬語に関しては敬意の方向も重要です
「話し手・作者」から
尊敬語→動作の主体
謙譲語→動作の客体(「~に」の付く相手)
丁寧語→聞き手・読み手(読者)
これをしっかり確認しましょう!
敬意の方向はシンプルに考えるのが大切です!
などは最低限、説明するポイントです
(4)【説明】
以上のポイントを踏まえた上で設問を解かせてペアで答え合わせをします
ここまで来ると解答にはさほど時間はかからないでしょう
この段階では一度読んだ物を再確認するというイメージです
(5)【読解】
先生が最終的に正解を伝えます(3)のところで実施してもかまいません
その際に選択肢の選び方や記述の仕方を教えます
選択肢の場合、消去法や本文に書いてないものは選ばない(思い込みで解かない)などと話します
記述式は設問の要求通りに答えることをしっかりと確認してください
「どういうことか。説明せよ。」→「~こと。」のように字数制限がある場合は最低九割は解答欄を埋めます
「30字以内で」→「27字以上」となることをしっかりと確認しましょう
(6)【説明】
時間があるようならプリント最終ページを読ませましょう
途中の解説で花山天皇が忯子(しし)を寵愛しすぎて死なせてしまったことを説明するのに使ってもいいかと思います
花山天皇にはさまざまなエピソードもあるので
生徒を飽きさせず効果的に覚えさせる材料として使ってほしいと思います
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