![渡邊克也](https://kac-channel.com/wp-content/uploads/DA2910BF-59B1-49F7-BC90-9DD2EFF796FD-150x150.jpeg)
「漢文は読めれば終わり」が私の口癖です。実際に読めるようになると漢文がたのしくなりますので、何度でも読みましょう。リレー読みがオススメです。
雑 説
![](https://kac-channel.com/wp-content/uploads/2024/04/一c訓読文430209雑説_page-0001.jpg)
- 伯楽=優れた人材を見抜いて登用する名君
- 奴隷人=身分が低く人材を見抜く力のない小役人
- 千里馬=優れた才能をもった人物
- 常馬=才能のない普通の人物
- 粟一石=高い地位や報酬
これらを例えていることを説明しましょう!韓愈が「千里の馬」に能力の高い自分を重ねて見ているわけです。不遇な今の境遇を嘆き世の中に名君がいないと訴えています。
アクティブラーニング(漢文)
漢文の授業でアクティブラーニングを実施しようと思うとなかなか大変です。これはコロナの影響で授業時間が大幅に削られて、どこの高校でも漢文に時間を割けないことが原因です。大学入試では共通テスト以外(私大の一部を除く)漢文を必要としないので学校側でも漢文はどうしても後回しです。ですから、基本的に私が教える場合、以下のように授業の進めます。
扱う内容は本当に絞り込まないといけません。高校一年生で二月になっても学校で全く漢文を習ってない生徒もいます。今までの学校で三年間で一度も漢文を扱わない学校もありました。
【音 読】
次に生徒たちに興味関心を持たせることが重要ですので読めないところがないようにしっかり読ませましょう。楽しく読ませることが重要です。教師の範読に続けて読ませてもいいのですが、私のオススメはリレー読みです。漢文は古文と違い、ほとんどの高校で授業時間が足りません。そこで漢文は古文以上に音読を重視しましょう!漢文の場合、「読めれば決まり!」これが私の決まり文句です。ここに30分くらいかけても構わないくらいです。この教材を扱う最初の時間なら学校によっては1時間をここに使ってもいいでしょう。
(1)【読 解】
口語訳をしながら内容を考えさせます。書き下し文を確認し、口語訳させましょう。
特に再読文字は八つしかないのでしっかり覚えさせましょう。
(2)【説 明】
終わったら自分が考えた口語訳をペア(グループ)でシェアします。読み取った内容も伝え合います。
(3)【読 解】
ここからが先生の出番です。全体を見回してだいたいプリントをやり終えたと思ったら、順番に前から丁寧に口語訳していきます。ここに載せた設問は問一が書き下し文と口語訳です。どれも大切なことなのでしっかり覚えさせましょう。問二の理由を聞く設問は「飼い主」が「育て方」を間違えているから「能力の高い馬」も才能を発揮できないということを理解させ設問にあった答え方をさせたいですね。
(4)【説 明】
漢文は読めればある程度意味は分かります。最後に先生はこの文章の鑑賞をしっかりしてください。
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