『大江山』十訓抄を読もう!

せんせー、「おーえやま」マジまったくわかんない笑

じゃ、読みの練習から始めっぺ!
この古文、読めっか?

えー、ぜんっぜん漢字よめないのに泣
和泉式部、保昌が妻にて、丹後に下りけるほどに、京に歌合ありけるに、
小式部内侍、歌詠みにとられて詠みけるを定頼中納言たはぶれて小式部内侍ありけるに、
「丹後へ遣はしける人は参りたりや。いかに心もとなく思すらむ。」
と言ひて、局の前を過ぎられけるを、御簾より半らばかり出でてわづかに直衣の袖を控へて
大江山/いくのの道の/遠ければ/まだふみもみず/天の橋立
と詠みかけけり。
思はずに、あさましくて、
「こはいかに、かかるやうやはある。」
とばかり言ひて、返歌にも及ばず、袖を引き放ちて、逃げられけり。
小式部、これより歌詠みの世に覚え出で来にけり。
これはうちまかせての理運のことなれども、かの卿の心には、
これほどの歌、ただいま詠み出だすべしとは、知られざりけるにや。

あー、これなら読める
この「じゅっくんしょう」ってなに?

この話が入ってる本の名前で鎌倉時代の説話集
ちなみにそれは「じっきんしょう」って読むの!

「じっきんしょう」?変な読み方笑
「せつわ」ってなに?

「十訓抄」は仏様の十箇の教え、それぞれに合ったお話をまとめた本だよ
「説話」って言うのは人々の間で語り伝えられた神話・伝説・民話などのことだね

登場する人がいっぱいでだれがだれだか
まったくわかんない!笑

しゃーねーなあ!
和泉式部 = 保昌
|
小式部内侍 ← 定頼中納言
こんな感じ!わかる?

「わいずみしきぶ」と「やすまさ」?の子どもが「こしきぶ」なんとかだね
「さだより」のやじるしはなに?

まあまあ合ってるけど、「わいずみ」じゃなくて「いずみ」だね
「←」は定頼中納言が小式部内侍にちょっかい出してるってこと
ちなみに定頼中納言はおじさんで小式部内侍はまだ中学生くらい笑

マジで?「さだより」ゲスくない?笑

定頼中納言は和泉式部(お母さん)にもちょっかい出していたんだ笑

「さだより」マジでクズ笑笑
『大江山』の内容を理解しよう!
和泉式部、保昌が妻にて、丹後に下りけるほどに、京に歌合ありけるに、
小式部内侍、歌詠みにとられて詠みけるを定頼中納言たはぶれて小式部内侍ありけるに、
「丹後へ遣はしける人は参りたりや。いかに心もとなく思すらむ。」
と言ひて、局の前を過ぎられけるを、御簾より半らばかり出でてわづかに直衣の袖を控へて
大江山/いくのの道の/遠ければ/まだふみもみず/天の橋立
と詠みかけけり。

えっと、「いずみしきぶがやすまさの奥さんで丹後?にくだったほどに京都?に歌合わせに行った」
たんごって地名でしょ?京都も地名だよね?いっぺんに行けるわけないじゃん ぴえん

ここでは「和泉式部が丹後に行ったころに京都で歌合があった」という意味
歌合っていうのは二人で和歌を詠み合って判者(審判)がどっちがいいか決める遊びのことなんだ

「丹後へつかはした人は参ったか?いかに心もとなくおぼす?らん?」
マジでわかんない笑笑

ここはたぶん、みんなが使ってる教科書にはここは注釈がついてると思うよ
「丹後へおやりになった人は帰って来ましたか?(その使いが)どんなにか待ち遠しく思ってらっしゃるでしょう」みたいな感じで
おぼすは尊敬語で「お思いになる」「らん」は助動詞で「~だろう」現在推量

使い?丹後へ?何言ってるの、このオジサン
マジでわかんない笑笑


こしきぶはお母さんに歌を作ってもらったの?

続きを訳してみたらわかる

「と言って、つぼね?の前を通り過ぎたら、みす?から半分出て、わづかにのうし?の袖をつかんだ」
う~ん、袖をつかんだのはこしきぶでしょう?なんで?笑笑

その後の和歌はだれが詠んだ?

わかった!こしきぶだ!
わたしも和歌くらい詠めるんだっていう感じ!

そうだぞな?
大江山を越えて、生野へとたどっていく道が遠いので、私はまだ天の橋立を踏んでみたこともありませんし、母からの手紙も見ておりません。
この和歌には掛詞が二つあるので注意しよう!
地名「生野」に「行く野」がかかっている
踏みいれるという意味の「踏み」に手紙「文」がかかっている
さて、小式部内侍は何を言いたかった?

生野がどこかわかんないけど、おかあさんには手紙をもらってないってこと…
つまり、私はひとりでできるってこと?

思はずに、あさましくて、
「こはいかに、かかるやうやはある。」
とばかり言ひて、返歌にも及ばず、袖を引き放ちて、逃げられけり。
小式部、これより歌詠みの世に覚え出で来にけり。
これはうちまかせての理運のことなれども、かの卿の心には、
これほどの歌、ただいま詠み出だすべしとは、知られざりけるにや。


まだあんの?めっちゃ長い!笑
つぎはえっと…「思いがけなくて、なんであさましくて?こはいかに?かかるやうやはある?」なになに?笑笑 これ日本語?


「あさましくて」は古文では「驚き呆れる」だよ
小式部内侍がすごい歌を詠んだんで、中納言はびっくりしたんだね笑
「こわいかに」って読むの!さっき練習したでしょ!「恐い蟹」じゃないよ笑
「これはどうしたことだい!」って意味
次のは「かかるようやわある」って読むの!「こんなことあるか!」って驚いてんの笑


ああ、そっか笑
「といって、へんか?しないで逃げてった」
中納言、逃げたんだ!恥ずかしかったんだね?


またまた正解!やるな、せーら!


「こしきぶはここから歌詠みの世?世界?で覚えが出てきた」
なんとなくわかるけど「覚え」ってなに?


いいとこ気づいた
「覚え」は評判だよ!
小式部内侍はこの和歌を詠んで有名になったってことさ


もうちょっとだけど…疲れた笑笑


OK! 最後は先生がヤルから!
「こういうことは(和泉式部の娘であれば)ごく普通の当然のことであったけれど、あの卿(定頼中納言)の心中ではこれほどの歌をすぐに詠み出すとご存じなかったのだろうか?」となるよ


こしきぶは上手に歌詠んだってお話なんだね笑


そのとおり!理解したな、せーら!
ちなみに小式部内侍の和歌はこれ以外残ってないんだ笑
まさに一発屋だ笑
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