動 画



前半部分の読み取り

テスト勉強しようと思ってアイラに「羅生門」のノート借りたんだけど…ナニ言ってるのか、さっぱりわからない笑

しょーがないな…じゃ、まずは本文を音読して!ちなみにアンダーラインの語句はリンクが貼ってあるよ(朗読は⇓を参考にしてね)

0:03 第一段落
ある日の暮れ方のことである。一人の下人が、羅生門の下で雨やみを待っていた。広い門の下には、この男のほかにだれもいない。ただ、所々丹塗りの剥げた、大きな円柱に、きりぎりすが一匹とまっている。羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠や揉烏帽子が、もう二、三人はありそうなものである。それが、この男のほかにはだれもいない。
なぜかというと、この二、三年、京都には、地震とか辻風とか火事とか1.飢饉とかいう災いがつづいて起こった。そこで洛中のさびれ方は一通りではない。旧記によると、仏像や仏具を打ち砕いて、その丹がついたり、金銀の箔がついたりした木を、道ばたにつみ重ねて、2.薪の料に売っていたということである。洛中がその始末であるから、羅生門の修理などは、もとよりだれも捨てて3.顧みる者がなかった。するとその荒れ果てたのをよいことにして、狐狸が棲む。盗人が棲む。とうとうしまいには、引き取り手のない死人を、この門へ持ってきて、捨てていくという習慣さえできた。そこで、日の目が見えなくなると、だれでも気味を悪がって、この門の近所へは足ぶみをしないことになってしまったのである。
(1:51)
その代わりまたからすがどこからか、たくさん集まってきた。昼間見ると、そのからすが、何羽となく輪を描いて、高い鴟尾のまわりを鳴きながら、飛びまわっている。ことに門の上の空が、夕焼けであかくなる時には、それが胡麻をまいたように、はっきり見えた。からすは、もちろん、門の上にある死人の肉を、ついばみにくるのである。――もっとも今日は、刻限が遅いせいか、一羽も見えない。ただ、所々、崩れかかった、そうしてその崩れ目に長い草のはえた石段の上に、からすの糞が、点々と白くこびりついているのが見える。下人は七段ある石段のいちばん上の段に、洗いざらした紺の襖の尻を据えて、右の頬にできた、大きなにきびを気にしながら、ぼんやり、雨のふるのを眺めていた。
作者はさっき、「(1)下人が雨やみを待っていた。」と書いた。しかし、下人は雨がやんでも、格別どうしようという当てはない。ふだんなら、もちろん、主人の家へ帰るべきはずである。ところがその主人からは、四、五日前に暇を出された。前にも書いたように、当時京都の町は一通りならず4.スイビしていた。今この下人が、永年、使われていた主人から、暇を出されたのも、実はこのスイビの小さな余波にほかならない。だから「下人が雨やみを待っていた。」と言うよりも、「雨にふりこめられた下人が、行き所がなくて、途方にくれていた。」と言うほうが、適当である。その上、今日の空模様も少なからず、この平安朝の下人の sentimentalisme に影響した。申の刻下がりからふり出した雨は、いまだに上がる5.ケシキがない。そこで、下人は、何をおいても差し当たり明日の暮らしをどうにかしようとして――いわば(2)どうにもならないことを、どうにかしようとして、とりとめもない考えをたどりながら、さっきから朱雀大路にふる雨の音を、聞くともなく聞いていたのである。
雨は、羅生門を包んで、遠くから、ざあっという音を集めてくる。夕闇はしだいに空を低くして、見上げると、門の屋根が、斜めに突き出した甍の先に、重たく薄暗い雲を支えている。
(4:34)
どうにもならないことを、どうにかするためには、手段を選んでいる暇はない。選んでいれば、築土の下か、道端の土の上で、飢え死にをするばかりである。そうして、この門の上へ持ってきて、犬のように捨てられてしまうばかりである。選ばないとすれば――下人の考えは、何度も同じ道を低回したあげくに、やっとこの局所へ逢着した。しかしこの「すれば」は、いつまでたっても、結局「すれば」であった。下人は、手段を選ばないということを肯定しながらも、この「すれば」のかたをつけるために、当然、そのあとに来るべき「盗人になるよりほかにしかたがない。」ということを、積極的に肯定するだけの、勇気が出ずにいたのである。
下人は、大きなくさめをして、それから、大儀そうに立ち上がった。夕冷えのする京都は、もう火桶が欲しいほどの寒さである。風は門の柱と柱との間を、夕闇とともに遠慮なく、吹き抜ける。丹塗りの柱にとまっていたきりぎりすも、もうどこかへ行ってしまった。
下人は、首を縮めながら、山吹の汗衫に重ねた、紺の襖の肩を高くして、門の周りを見回した。雨風の憂えのない、人目にかかる恐れのない、一晩楽に寝られそうな所があれば、そこでともかくも、夜を明かそうと思ったからである。すると、幸い門の上の楼へ上る、幅の広い、これも丹を塗ったはしごが目についた。(3)上なら、人がいたにしても、どうせ死人ばかりである。下人はそこで、腰にさげた聖柄の太刀が鞘走らないように気をつけながら、わら草履を履いた足を、そのはしごのいちばん下の段へ踏みかけた。

あるひのくれかたのことである…しょしょにぬりのはげた…きりぎりすがいっぴきとまっている…このおとこのほかにも…え~、何これ?よめないニダ笑

教科書の下に注釈あるよね?そこ見て!

じゃ、次の段落!1.2.3.は読めるかな?

えっと…(^^;)
- きが?
- まき!
- こころみる!!

はあ…全部ハズレ!
- ききん
- たきぎ
- かえりみ(る)

え~、ひとつぐらいおまけしてくれてもいいじゃん笑 ③はぜったい「こころみる」だと思った はにゃ

じゃ、その次の段落

えっと、そのかわりまたからすが…いちわもみえない…ただ、しょしょ…

「ところどころ」さっきも間違った笑

ところどころ…からすのクソが笑クソだって!いぇいいぇい

はいはい、次!笑

こんのあおのシリを?何これ?…すえて?…おおきなにきびを気にしながら…雨の降るのを…ながめていた ふうっ笑 せんせー、疲れた!

はい、よく読めました笑

でも、けっこうエグい言葉あるね笑 それににきびってことは中学生くらい?笑

おっ、いいとこ気づいたじゃん笑 十代半ばくらいかな…さあ、最後の段落だよ!4.5.を漢字で書いて

これ分かったかも笑 大丈夫そ?
4.哀徴 5.景色

う~ん…また、ハズレ!
4.衰微 哀と衰、徴と微は間違いやすいね 5.気色 ここでは様子の意味だね

できたと思ったのに ぴえん

ここ、ちょっとむずかしいからね がんばったよ、せーら笑 それじゃ、下の問題を解いてみて
問題1 以下の( )に入る言葉を入れなさい。
1.主人公は?( )2.何時ごろ?( )3.場所は?( )
問題2 傍線(1)よりも適切に下人の状況を表現している一文を抜き出せ。
問題3 傍線(2)はどんなこと?本文中の言葉を使って答えよ。
問題4 傍線(3)「どうせ死人ばかり」という表現からはどんなことが読み取れるか?

問題1 簡単!
- げにん
- 夕方
- らしょうもん
- 死人しかいない

惜しい!②は時間!「申の刻下がり」→夕方四時ごろだけどちょっと遅くなってるから五時前後かな笑 せーら、答えは漢字で書くんだ! これは約束!問題2~問題4は宿題だ!

はーい!簡単、簡単!笑笑
worksheet



【解 答 例】


【状況】
- 一人雨やみを待つ
- 主人から暇を出されて途方に暮れている
- 手段を選んでいれば飢え死にするしかないが、盗人になる勇気が出ない
- 羅生門の梯子を登り楼の上へ
- 死骸の顔をのぞきこむ老婆を見て六分の恐怖と四分の好奇心を抱く
- 死骸から毛を抜く老婆に気づき憎悪を感じる
- 老婆をねじ倒して老婆が何をしていたか尋ねる
- 老婆の話を聞いてある勇気が生まれる
- 老婆の着物を剥ぎとって夜の闇に消えて行く
B:まじめな若者だが、明日の暮らしも分からないほどの状況に追い込まれつつも、主体性がないために結論を先延ばしにしてしまうような優柔不断な性格。
パロディ小説
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