「聞き取り」の学習
- 【1】聞き取り(4人程度の班を作り、それぞれ交代で段落ごとに読みます)
- 段落分けはNHK高校講座 現代文「名所絵はがきの東西」の朗読を参考にしました。
- 【2】残りの生徒は聞き取りながら、本文の読めない漢字にふりがなをつけます。
- 【3】要約を考えながら大切なところに印をつけ、一人が読み、残りの生徒が書き取ります。
- 書き取る時、正しい漢字や語句で書けることが大事です。また、要約のポイントはワークなどで確認します。(読み上げる部分を始めに指定してあげた方がいいかも知れません。)
各段落ごとの理解
NHK高校講座 現代文「名所絵はがきの東西」の朗読
- 上の名所絵はがきの東西(1)を聞いて、以下の設問に答えなさい。
- 一、次のカタカナを漢字で書きなさい。
- 1 クセ 2 ミヤゲモノ 3 カイロウ 4 カイジュウ 5 トクヒツ
- 二、この文章のテーマは何か?
- 三、「つい最近も~同じような経験をした」の「同じような経験」とはどんな経験か?
- 四、「このように~ことに気づく。」の「共通した特色」とはどんな特色か?
- 五、「日本の観光~からである。」について、日本の観光絵はがきの特色は何か?

セイラ

渡邊克也
なんだ、それホントか??高階秀爾の文章は美術関係の著作が多いな

セイラ
- 一、1癖、2土産物、3海老、4怪獣、5特筆
- 二、絵はがき
- 三、町を歩く時の目印になった
- 四、対象そのものを正面から捉えるやり方
- 五、周囲の自然と一体になった建造物

渡邊克也
- まあ、たしかに今回はかなり頭が働いてるみたいだな笑笑
- 一、3はエビだぞ、それ。正解→回廊
- 二、正解
- 三、そこじゃない、その後ろ。
- 四、ほぼ正解。末尾を「~という特色」にしよう。
- 五、正確には、西欧の絵はがきでは描かれない自然と一体になった建造物をモチーフとするものが多いという特色。
- 国語は答え方がとても重要だから、アバウトなままでは正解にはならないからね。
NHK高校講座 現代文「名所絵はがきの東西」の朗読
- 上の名所絵はがきの東西(2)を聞いて、以下の設問に答えなさい。
- 一、次のカタカナは漢字に、漢字はひらがなになおしなさい。
- 1 紅葉 2 ウキヨエ 3 版元 4 ジュンカン 5 凱旋門
- 二、「もともと日本人にとって名所とは」どんなものだったか?
- 三、筆者はウキヨエに描かれていた「名所」はどんな場所だったと言っているか?
- 四、「モニュメント」とはどんなものと言えるのか?11字で抜き出しなさい。
- 五、日本において「都市のランドマーク」となるのは自然だが、江戸の人々にとって親しみ深い二つの存在は何か?

セイラ
うち、今日はマジ神ってる笑笑
- 一、1こうよう、2浮世絵、3はんげん、4循環、5がいせんもん
- 二、自然と一体になったもの
- 三、「単に空間的な~一つになった場所」のとこ
- 四、記憶の継承のための装置
- 五、富士山と筑波山

渡邊克也
なんか今日は別人みたい笑笑
- 一、1はもみじ(こうようとも読む)、3はんもと。5がいせんもんはよく読めたな?ゲームか?
- 二、正解○
- 三、すばらしい◎
- 四、五、大正解笑笑
絵はがきは東と西の自然観、美意識の違いを物語る
筆者が言いたいことは最後の二行に書かれていますね。平易な文章なので論理的な思考を訓練するにはちょうどいい文章かと思います。山崎正和の「水の東西」を思い出した人もいたでしょう。「名所絵はがきの東西」は、高階秀爾によるエッセイで、日本と西欧の絵葉書の違いを通じて、それぞれの文化の違いを考察しています。このエッセイでは、日本の絵葉書が自然と一体になった風景を描き、記憶の継承のための装置として機能していることが指摘されています。(富士山と筑波山の描写も触れられています。)一方、西欧の絵葉書は、特定の名所や建築物を強調し、その場所の象徴として機能しています。このように、「名所絵はがきの東西」は、絵葉書という共通のメディアを通じて、東西の文化の違いを鋭く捉えた作品と言えます。
探究的な考察
以下は先生とはるか、ゆうきのディスカッションです。( )に入る言葉を考えてみてください。
皆さん、高階秀爾のエッセイ「名所絵はがきの東西」を読みましたか?

はるか
はい、先生。読みました。筆者が言いたいことは最後の二行に書かれていると思います。
このエッセイでは、日本の絵葉書が自然と一体になった風景を描き、記憶の継承のための( ①漢字二字 )として機能していることが指摘されています。一方、西欧の絵葉書は、特定の名所や建築物を強調し、その場所の( ②漢字二字 )として機能しています。

ゆうき
そうですね。それに富士山と筑波山の描写も触れられています。
ゆうきくんの言う通りです。このエッセイは絵葉書という共通のメディアを通じて、東西の文化の違いを鋭く捉えた作品と言えますね。
それに、このエッセイは平易な文章なので、論理的な思考を訓練するにはちょうどいいと思います。
①には役割を示す言葉が入り、②にはシンボライズするという日本語が入ると思います。