進学希望者(三年生)対象の進路講演会
令和3年6月24日青森県立十和田工業高校三年生対象オンライン進路講演会の記録です
視聴覚室に机をコの字型に並べ、着席した生徒さんたちを前にオンラインでの講演会となりました。
こちらからは全体を眺められる固定カメラの映像がパソコンに映し出されていました。
私の姿はスクリーンに映し出されている状態でした。
音声が明瞭でなく会話が上手くできない状況で不安を抱えたままスタートしました。
五校時 (47名 進学希望者)
・小論文について
レジュメにしたがって、
・小論文の基本理解
・作文との違い
・文章の組み立て方
について、説明しました。
生徒さんたちに上のプリントを配布してアンダーラインを引いてもらいました。
小論文と作文の違いは根拠を示し、論理的に説明しているかどうかが重要だと話しました。
単に好き嫌いで説明したものは作文の領域を出ていません。
その点を最初に理解することが重要です。
次に文章構成の仕方の説明です。
ここでは四段落構成(起承転結)について説明しました。
テーマはいつも私が話題にする「美味しい卵焼きの作り方」です。
ここで十和田工業高校の生徒さんたちがとても積極的に考えてくれました。
392kmも離れている生徒さんたちにオンラインで講演するのはとても大変でしたが、生徒さんたちが一生懸命考えているのが伝わって来てとても嬉しくなりました。
一番重要なのは起承転結のうち、どこですか?
起:卵を割る
承:かきまぜる
転:砂糖を入れる
結:焼いて美味しい卵焼きのできあがり
う~ん…??
起は割る、承はかきまぜる、転は砂糖だけ?結で焼いて美味しい卵焼きができあがる
転:砂糖と塩を入れる、とか?
あとはマヨネーズ?醤油?
そうですね!
つまり、転のところにあなたの個性が出るんです
転が重要なんですね!
五校時も終盤になって、ちょっと疲れが見えてきたので次にYouTubeの動画を流しました。
いろんなことを考えるとあれこれ迷うので何度もこの動画を視て欲しいと伝えました。
この動画はあくまでも一つのヒントです。繰り返し視て自分の考えをまとめられるようになって欲しいと思います。
※小論文対策実践編(テーマ型小論文・課題型小論文・課題文・要約型小論文)
六校時 (47名 進学希望者)
・面接について
休憩をはさんで次は面接のポイントの説明です。
まず、47名を9班に分けます。
次に各班の班長を決めます。各班の班長さんに私から合図を出してそれをきっかけに班のメンバーを動かしてもらいます。
私がいつもアクティブラーニングやリレー読みで使って来た方法です。
選ばれた班長には絶対の権限があります。班長に逆らうことはできません。逆らったら「グラウンド一周!」です笑
始めに上のプリントのチェック項目をペアで確認します。
自分では気がつかないクセも分かるようになります。
プリントの右側には面接控え室にいるときから面接が始まるとしっかり意識するように注意書きがありますのでそこにも気をつけるようアドバイスしました。
ここからが六校時の本番です。
まず、最初に班長が受験生役をします。面接官は待っている他の生徒です。
班のメンバー全員が受験生役と面接官役をするように順次進めて行きます。
その時にリーダーシップを発揮するのが班長です。班長の判断でどんどん面接練習を進めます。
1:「氏名、出身高校を言ってください」
2:「あなたの長所と特技や資格について話してください」
3:「あなたの夢は何ですか?」
以上、三つについて各班で練習を繰り返しました。
十和田工業高校の生徒さんたちは元気よく、楽しそうに練習してくれました。
私のパソコンのスピーカーから聞こえてきたその言葉を私は一生忘れないでしょう。
「私の夢は教師になって生徒の笑顔を見ることです!」
とても感動しました。青森県の将来は明るいとその瞬間、私は勝手に思いました。
清々しい気持ちを私に与えてくれた一班のシルエットがかっこいい班長さんに心から感謝します。
また、他の班長さんにもいろんなことを尋ねたらしっかり答えてくれました。
みなさん、本当にありがとう。
まとめと感想
今日は47人という生徒さんを前にオンラインという状況で話をしましたがしっかり理解して活動してくれてすごく嬉しかったです。
青森県十和田市と私の住む福島は高村光太郎がつないでくれていたと思います。乙女の像のモデルは高村光太郎の奥さんの「智恵子」だと言います。「智恵子」は福島県安達町の出身です。
そんなご縁だったのでしょうか。オンラインという環境でもとても楽しく充実した時間を過ごすことが出来ました。最後は「心」が大切なことだとメッセージを送ったつもりですが、分かってもらえたと確信しています。
どうか、聞く力と読解力の大切さを忘れずにこれからの学校生活を送ってください。
最後になりましたがサポートしてくださった十和田工業高校の先生方に心よりお礼申し上げます。