動 画
【文豪の生涯】芥川龍之介|栄光と苦悩の生涯、エピソード、代表作、有名作家たちとの交流を徹底解説!
前半の宿題の答え
羅生門(前半) の宿題、秒で終わらせたんすけど?せんせー、「らしょーもん」(後半)はまだなの?笑
ええ?マジで?じゃ、羅生門(前半)の宿題の答え言ってみて!
カンペキ!笑笑
ちゃけばこんな感じだとテストに間に合わないんすけど汗
後半部分の読み取り
じゃあ、羅生門(後半)をやろう!いつものように読んで!青いアンダーラインのとこにはリンクが貼ってあるよ (本文中の時間は朗読の動画へ飛びます)
「げにんわあ…つまずきながら…ふためいて…にげようとする…ふさいで…こう…ムリ!ムズくてTBSなんすけど ぴえん
第二段落 (7:16)
それから、何分かののちである。羅生門の楼の上へ出る、幅の広いはしごの中段に、一人の男が、猫のように身を縮めて、息を殺しながら、上の様子をうかがっていた。楼の上から差す火の光が、かすかに、その男の右の頬をぬらしている。短いひげの中に、赤くうみを持ったにきびのある頬である。下人は、初めから、この上にいる者は、死人ばかりだとたかをくくっていた。それが、はしごを二、三段上ってみると、上では誰か火をとぼして、しかもその火をそこここと、動かしているらしい。これは、その濁った、黄色い光が、隅々にくもの巣をかけた天井裏に、揺れながら映ったので、すぐにそれと知れたのである。この雨の夜に、この羅生門の上で、火をともしているからは、どうせただの者ではない。
下人は、やもりのように足音を盗んで、やっと急なはしごを、いちばん上の段まで這うようにして上りつめた。そうして体をできるだけ、平らにしながら、首をできるだけ、前へ出して、恐る恐る、楼の内をのぞいてみた。
見ると、楼の内には、うわさに聞いたとおり、いくつかの死骸が、無造作に捨ててあるが、火の光の及ぶ範囲が、思ったより狭いので、数はいくつともわからない。ただ、おぼろげながら、知れるのは、その中に裸の死骸と、着物を着た死骸とがあるということである。もちろん、中には女も男もまじっているらしい。そうして、その死骸はみな、それが、かつて、生きていた人間だという事実さえ疑われるほど、土をこねて造った人形のように、口を開いたり手を伸ばしたりして、ごろごろ床の上に転がっていた。しかも、肩とか胸とかの高くなっている部分に、ぼんやりした火の光を受けて、低くなっている部分の影をいっそう暗くしながら、永久におしのごとく黙っていた。
(9:47)
下人は、それらの死骸の腐乱した臭気に思わず、鼻を覆った。しかし、その手は、次の瞬間には、もう鼻を覆うことを忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまったからである。
下人の目は、そのとき、初めて、その死骸の中にうずくまっている人間を見た。檜皮色の着物を着た、背の低い、痩せた、白髪頭の、猿のような老婆である。その老婆は、右の手に火をともした松の木切れを持って、その死骸の一つの顔をのぞき込むように眺めていた。髪の毛の長いところを見ると、たぶん女の死骸であろう。
下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、暫時は息をするのさえ忘れていた。旧記の記者の語を借りれば、「頭身の毛も太る」ように感じたのである。すると、老婆は、松の木切れを、床板の間に挿して、それから、今まで眺めていた死骸の首に両手をかけると、ちょうど、猿の親が猿の子のしらみを取るように、その長い髪の毛を一本ずつ抜き始めた。髪は手に従って抜けるらしい。
その髪の毛が、一本ずつ抜けるのに従って、下人の心からは、恐怖が少しずつ消えていった。そうして、それと同時に、この老婆に対する激しい憎悪が、少しずつ動いてきた。――いや、この老婆に対すると言っては、語弊があるかもしれない。むしろ、あらゆる悪に対する反感が、一分ごとに強さを増してきたのである。このとき、誰かがこの下人に、さっき門の下でこの男が考えていた、飢え死にをするか盗人になるかという問題を、改めて持ち出したら、おそらく下人は、なんの未練もなく、飢え死にを選んだことであろう。それほど、この男の悪を憎む心は、老婆の床に挿した松の木切れのように、勢いよく燃え上がり出していたのである。
下人には、もちろん、なぜ老婆が死人の髪の毛を抜くかわからなかった。したがって、合理的には、それを善悪のいずれに片づけてよいか知らなかった。しかし下人にとっては、この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜くということが、それだけですでに許すべからざる悪であった。もちろん、下人は、さっきまで、自分が、盗人になる気でいたことなぞは、とうに忘れているのである。
第三段落 (13:04)
そこで、下人は、両足に力を入れて、いきなり、はしごから上へ飛び上がった。そうして聖柄の太刀に手をかけながら、大股に老婆の前へ歩み寄った。老婆が驚いたのは言うまでもない。
老婆は、一目下人を見ると、まるで弩にでもはじかれたように、飛び上がった。 「おのれ、どこへ行く。」
下人は、老婆が死骸につまずきながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで、こう1.罵った。老婆は、それでも下人をつきのけて行こうとする。下人はまた、それを行かすまいとして、押しもどす。二人は死骸の中で、しばらく、無言のまま、つかみ合った。しかし勝敗は、はじめからわかっている。下人はとうとう、老婆の腕をつかんで、無理にそこへねじ倒した。丁度、鶏の脚のような、骨と皮ばかりの腕である。
「何をしていた。いえ。いわぬと、これだぞよ。」
下人は、老婆をつき放すと、いきなり、太刀の2.鞘を払って、白い3.鋼の色をその眼の前へつきつけた。けれども、老婆は黙っている。両手をわなわなふるわせて、肩で息を切りながら、眼を、眼球がまぶた外へ出そうになるほど、見開いて、唖のように執拗く黙っている。これを見ると、下人は始めて明白にこの老婆の生死が、全然、自分の意志に支配されていると云う事を意識した。そうしてこの意識は、今までけわしく燃えていた4.憎悪の心を、いつの間にか冷ましてしまった。後に残ったのは、ただ、ある仕事をして、それが円満に5.ジョウジュした時の、安らかな得意と満足とがあるばかりである。そこで、下人は、老婆を見下しながら、少し声を柔らげてこう言った。
「己は検非違使の庁の役人などではない。今し方この門の下を通りかかった旅の者だ。だからお前に縄をかけて、どうしようというような事はない。ただ、今時分この門の上で、何をしていたのだか、それをおれに話しさえすればいいのだ。」
しょーがないな…じゃ、傍線①~④をわかるのだけでいいから読んでみて!
1.わ、「はがね」?アニメで見た「はがねの錬金術師」じゃね?笑
4.わ、「ぞうあく」…これぜんぶめっちゃやばたにえんじゃね?
- ののし
- さや
- はがね
- ぞうお
「ぞうお」?…マジ?
5.は漢字で書く!!!
ワンチャン「上手」…あ、これは「じょうず」なんじゃね笑
ひとりでマンザイやらない笑「成就」読み方も注意しよう!
(15:42)
すると、老婆は、見開いていた眼を、一層大きくして、じっとその下人の顔を見守った。まぶたの赤くなった、肉食鳥のような、鋭い眼で見たのである。それから、皺で、ほとんど、鼻と一つになった唇を、何か物でも噛んでいるように動かした。細い喉で、尖った喉仏の動いているのが見える。その時、その喉から、からすの啼くような声が、あえぎあえぎ、下人の耳へ伝わって来た。
「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、かつらにしようと思うたのじゃ。」
下人は、老婆の答が存外、平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また前の憎悪が、冷やかな侮蔑と一緒に、心の中へはいって来た。すると、その気色が、先方へも通じたのであろう。老婆は、片手に、まだ死骸の頭から奪った長い抜け毛を持ったなり、蟇のつぶやくような声で、口ごもりながら、こんな事を言った。
「なるほどな、死人の髪の毛を抜くという事は、なんぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。現に、わしが今、髪を抜いた女などはな、蛇を四寸ばかりずつに切って干したのを、干魚だというて、太刀帯の陣へ売りに往んだわ。疫病にかかって死ななんだら、今でも売りに往んでいた事であろ。それもよ、この女の売る干魚は、味がよいと云うて、太刀帯どもが、欠かさず菜料に買っていたそうな。わしは、この女のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、飢え死にをするのじゃて、仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、飢え死にをするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの女は、大方わしのする事も大目に見てくれるであろ。」
老婆は、大体こんな意味の事を言った。
太字の部分で老婆の言ってることを簡単にまとめた次の「 」に入る言葉をすぐに答えて!!
ていうかあ、今日マジでめっちゃあせるんですけど汗
グズグズ言わないで早くやる!同じアルファベットのとこは同じ言葉が入るぞ
マジやばたにえんなんすけど汗ちょまちー、Aがいっぱいなんすけど笑 「ワルい」じゃね?Bはいっこしかない…「それくらいな」?笑 Cは「仕方なく」なんじゃね?
なんだ?やればできるんじゃん!笑
ワルいことした子にはワルいことしてもいいって?ウケル笑 チョーヤバいんすけど笑笑
Special thanks to Nene
(第四段落) 18:30
下人は、太刀を鞘におさめて、その太刀の柄を左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた。もちろん、右の手では、赤く頬にうみを持った大きなにきびを気にしながら、聞いているのである。しかし、これを聞いている中に、①下人の心には、ある勇気が生まれて来た。それは、さっき門の下で、この男には欠けていた勇気である。そうして、またさっきこの門の上へ上って、この老婆を捕えた時の勇気とは、全然、反対な方向に動こうとする勇気である。下人は、飢え死にをするか盗人になるかに、迷わなかったばかりではない。その時のこの男の心もちからいえば、飢え死になどという事は、ほとんど、考える事さえ出来ないほど、意識の外に追い出されていた。
「きっと、そうか。」
老婆の話が終わると、下人は嘲るような声で念を押した。そうして、一足前へ出ると、不意に右の手をにきびから離して、老婆の襟上をつかみながら、噛みつくようにこう云った。
「では、俺が引剥をしようと恨むまいな。俺もそうしなければ、「 ② 」をする体なのだ。」
下人は、すばやく、老婆の着物を剥ぎとった。それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒く死骸の上へ蹴倒した。はしごの口までは、まずかに五歩を数えるばかりである。下人は、剥ぎとった檜皮色の着物をわきにかかえて、またたく間に急なはしごを夜の底へかけ下りた。
第四段落 20:32
しばらく、死んだように倒れていた老婆が、死骸の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事である。老婆はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、はしごの口まで、はって行った。そうして、そこから、短い白髪を逆さまして、門の下をのぞきこんだ。外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。
下人の行方は、誰も知らない。
じゃ、最後の問題!
えー、まじメンディー笑笑
- 「欠けていた勇気」「全然反対な方向に動こうとする勇気」…飢え死にと反対…まじめに生きてたら死んじゃう…盗むしかねんじゃね? つまり…「そういう勇気」笑笑
テストだったら0点!(内容はいいけど)ちゃんと答えること!②はどうしたの?
なんか太字で書いてあるんじゃね?ウケル笑 ②わ、「飢え死に」笑笑
そう、それです!
Work sheet
【解 答 例】
2⃣ (老婆の話を聞いて)盗人になる勇気(がわいてきた。)
3⃣ 【生きるために仕方がなくする悪は許されるのか、どうか。】下人は老婆の着物をはぎ取ってどこへむかったのか?→A 着物を売りに京の町へ行った。B→ 途中でやっぱり悪いことは良くないと反省してどこかへ消えた。あなたならどう考える?
【あなたはどう考える?】
「下人の行方は誰も知らない」とありますが「この後、下人はどうなったのでしょう?」
1.盗みをするために京都の町へ向かった(下人は生き延びた)
2.やっぱり盗みは悪いことだと思い直した(下人は飢え死にした)
あなたならどう考えますか?
ちなみに今まで教えた生徒の多くの出した答えは…1です。
この問題に答えはありません。作者も初めは「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急ぎつつあった。」と書きました。しかし、作者はこの部分を書き直しました。その理由は読者自身に答えを探して欲しかったからだと思います。
「羅生門」の元ネタ
『今昔物語集』には、芥川龍之介の出世作『羅生門』の元になった話が含まれています。この話は、巻二十九第十八話「羅城門の老婆の話」(原文では「羅城門登上層見死人盗人語」)として記されています。
今から昔、摂津の国(現在の大阪府)から、盗みを働くために京都に入ってきた男がいました。彼は羅城門に至りましたが、日が暮れる前だったため、まだ朱雀大路の方に向かっていく人々が多くいました。男は「人通りがなくなってから仕事をしよう」と考え、門の下で待つことにしました。
しばらくすると、山城(京都の郊外)の方からたくさんの人々がやってきました。男は見られることを避けるため、門の上層によじ登りました。門の上では灯火が燃えていました。盗人はこれを不審に思い、格子からのぞいてみると、若い女性の死体が横たわっていました。その枕元には火がともされ、年取った白髪の老婆が死人の髪を抜いていました。
盗人は「これは鬼かもしれない」と恐怖しました。また、「死人がよみがえったものかもしれない」とも考えましたが、「試してやる」と思い、戸を開けて刀を抜き、「おのれ」と言いつつ斬りかかりました。老婆は手を合わせて命乞いしました。
盗人は老婆に問いかけました。「ばばあがどうしてこんなところにいるのだ」と。老婆は答えました。「私が主人として仕えた人が亡くなりました。葬ってくれる者もいないので、ここに持ってきました。髪がとても長い方でしたので、とってカツラにしようと考え、髪を引き抜いていました。助けてください」と。
盗人は死人の衣、老婆の衣、さらに死体から抜き取った髪を奪い取って消え去りました。羅城門の上層には、骸骨がごろごろしていました。死者を埋葬できない場合、門の上に置いていったからです。
パロディ小説
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