第7話 ギャルのアイラがWi-Fi契約してみた①
Fukusimaの山奥に住むギャルのアイラの家ではまだWi-Fiが入っていなかった。たまたま遊びに来たサヤカがアイラに言った。
「ちょまちー!ここWi-Fiないんじゃね?やばたんピーナッツじゃね?」
「とりま、秒でWi-Fi申し込みに行くっしょ!」
「いってきー!ウケル笑」
「おーしぇーい!」
そんな訳でアイラはソフトバンク光をネットで申し込んでみた。でも、返ってきた返事には五月下旬の工事と書かれていて、アイラは困ってしまった。なぜなら、オンラインで会社の会議に参加するアイラはそんなに待っていられなかったからだ。
次の日、auショップに行ったら「今なら35000円のキャッシュバックがあります」と言われた。既にソフトバンク光に申し込んだことを店員に伝えたら「お客様はauですから絶対、au光の方が安いです」と言われた。そこでアイラはソフトバンク光をその場で解約して、そこでビッグローブ光を申し込んだ。au光の回線が山奥のアイラの家まで届いていなかったからだ。
「うまく行ってテンアゲなんすけど笑。バイブスぶち上げで工事オナしゃす!」
と最速で工事できる日を頼んだ。
「マジ秒でオナしゃす!笑 ちゃけば嘘ならポコパンすっから笑笑」と言ってauStyleを出た。
アイラの家はマジですごい山の中だった。次の日、工事を請け負った業者が困った様子で電話してきた。
「ビッグローブ光の工事担当の山中です。週に一度しかそちらの地区へは工事に行けませんができるだけ急ぎますので」
「あざまし。Bダッシュでオナしゃす笑笑」
「お客様のご状況はauStyleから聞いています」
「めっちゃうれぴーまん笑笑」
「六月の半ばから七月までには工事するつもりっす」
「ちょ、ちょまちー!めっちゃBダッシュでオナしゃすって言ったばかりやん笑ウケル笑」
「そう言われましても週に一度しかそちらの地区へはお伺いできませんので」
「激おこプンプン丸っす!笑」
「お客様のご要望にお応えしたいのはやまやまなんですが先約のお客様がいらっしゃるので…」
「カム着火インフェルノォォォォォォォォ!!」
「すみません」
「ぎゅーしばくぞ、おら!笑」
「ちょっと何言ってるかわかんないです」
という訳でアイラの家にWi-Fiが入るのはいつになるか分からなくなった。
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