百人一首(一)ギャルでも分かる古文~セイラが偏差値20上げた~ 

小倉百人一首とは

セイラ
セイラ

せんせー、「ひゃくにんいっしゅ」覚えて来いって言われた笑 クラスでかるたとりやるからっていうけどマジめんどい笑

あ~百人一首か!あれ、楽しいぞ笑 覚えればいいだけさ!声に出して何回も読むこと!

え~?覚えて意味あんの?笑 マジちょームカつくんだけど笑

小式部内侍の「大江山」の歌も百人一首に入ってる。あの定頼中納言の歌もそうだよ。

ちょっと待って、せんせー。「ひゃくにんいっしゅ」って何?笑 定頼中納言って、クズの中納言とお母さんに頼らないで歌を作った子だよね?笑

藤原定家ふじわらのていかが京都・小倉山の山荘で選んだ「小倉おぐら百人一首」があって、百人一首といえば「小倉百人一首」を指すようになったんだ。百人の和歌を、一人一首ずつ選んで作った歌集のことさ。

へ~、百人なんだ?笑「ひゃくにんいっしゅ」の「しゅ」ってなに?笑

「首」って書く。中国で漢詩を数える単位。それが日本に来て和歌を数える単位(助数詞)になったって言われてる。

百個か……そんなに覚えないとかるたできないってこと?笑 マジ、ちょーダルいんだけど笑

百人一首を覚えよう!

60)大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 (小式部内侍)

64)朝ぼらけ 宇治の川霧かわぎり たえだえに あられわたる 瀬々せぜ網代木あじろぎ (権中納言定頼)

あっ、60)は分かる~、こしきぶだ!「エロがみクズお」にからかわれて作ったやつだ笑 下のは…「なんとかちゅーなごんさだより」笑 これが「エロがみクズお」だ笑

おっ、よく覚えてたね!そうそう、定頼中納言にからかわれて小式部内侍が詠んだ歌と権中納言ごんちゅうなごん定頼が詠んだ有名な歌。「権」っていうのは三人だった中納言の定員を越えて任命された人で相撲でいうところの張出横綱みたいなイメージ。

スモウって?笑

おいおい!とにかく定員外ってこと!

この60)っていうのは60番目ってこと?これ、前にやった!

「大江山を越えて、生野へとたどっていく道が遠いので、私はまだ天の橋立をんでみたこともありませんし、母からの手紙も見ておりません。」って言ってなかった?

おおおおおお、スゴい(笑)と言いたいとこだけど…完璧すぎ!さては、コピペしたな?

へへ、ばれた笑

もう一つは定頼中納言の和歌だけど

「明け方、あたりが少しずつ明るくなるころ、宇治川うじがわの表面にかかる朝霧も途切れ途切れに薄くなった。その霧が晴れてきたところから現れたのが、川瀬に打ち込まれた網代木あじろぎだよ。」っていう意味。これも有名な和歌だ。

え?有名?え?なになに?笑 あさぼらけ?きゃはははっ!たえだえ?ぜーぜーみたいな?せぜ?せーぜーしっかりやれって?変な和歌 笑 やっぱりエロ神アタマ変だわ笑

コラコラ、まじめにやるんだ!では、問題!上の現代語訳を見ながら「あさぼらけ」「たえだえ」「せぜ」の意味を抜き出すこと!

う~ん…あさぼらけ←「明け方、あたりが少しずつ明るくなるころ」 たえだえ←「途切れ途切れに」?なにこれ?笑 せぜ←は?せんせー、こたえないじゃん!あ!「川瀬」?

おおおおおお、スゴい!カンペキ!川瀬っていうのは川の浅いところだよ。定頼中納言が病気のため出家して山里に居たとき、娘が心配して詠んだ歌に定頼中納言が応えたのが、この和歌だと言われてるんだ。この山里は淋しいばかりではないから安心しろって(笑)

へ~、むすめがいたんだ笑

これで二つおぼえたろう?残りは98首だ(笑)

やっと二つ笑 せんせー、これじゃひゃくにんいっしゅじゃなくて、百年一首になっちゃうじゃん!笑笑

60)大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立 (小式部内侍)

64)朝ぼらけ 宇治の川霧かわぎり たえだえに あられわたる 瀬々せぜ網代木あじろぎ (権中納言定頼)

【問題】

上の二つの和歌から動詞をすべて抜き出して、活用の種類と活用形を答えなさい。

例)春過ぎて→「過ぎ」ガ行上二段活用 連用形

せんせー、ヒントは?