失われた七つの勾玉 第三話

 (失われた七つの勾玉 前編 失われた七つの勾玉 後編

大洗磯前神社を後にした二人は福島へ帰る途中、日立市にある御岩神社へ立ち寄ることにした。

「ねえ、この近くに御岩神社があるんだけどそこはスペースシャトルから光って見えたことで有名なんだって」

「へえ、なぜ光るんだろう?」

「なんかね、宇宙へ向かって一本の光が登っているらしいよ」

「そんな不思議なことがあるんだろうか」

「あ、そうだ、北条さん、下の名前は?」

「私は優、まさると書いてゆうと読むんだよ」

「へえ、何かかっこいい」

「心は?」

「私は坂本心です」

あんなに一緒にいたのに二人は初めてお互いの名前を知った。大洗磯前神社から車を飛ばして一時間ほどで御岩神社に着いた。

「優さん、あそこを見て」

「おお、あれはすごい!」

二人の目に飛び込んできたのは御神木(ごしんぼく)と思われる大きな杉で、根元から三本生えている。

「樹齢600年、高さ50mか」

「天狗がいたっていう話も聞いたわ」

「さすが地元民。いろんなことを知ってるね」

「地元ではないけどね。ここはうちからはちょっと遠い」

天狗がいたのかと思いながら優は辺りを見回してみた。たしかに鬱蒼(うっそう)とした森の中には天狗が住んでいそうな感じだ。

「ねえ、さっきのカラスは何だったんだろう?」

「おれもずっとそれを考えていた」

「勾玉をひとつ持っていたわ。私たちから勾玉を奪おうとしたからきっとあのカラスも勾玉の秘密を知っているんだよね?」

多分そうだろうと優は思った。

勾玉を七つ集めた者は世界を破滅させる力を手にする。

だから、絶対悪いやつらに渡すわけにはいかなかった。

「勾玉を七つ集めると世界を滅ぼせるて言ってたよね?」

「え?ああ、そうだ」

「どうやって世界を滅ぼすんだろう?」

「…分からない」

参道を奥へ進むと本殿が見えてきた。

道のそばにはキレイな水が流れていて、水芭蕉が群生していた。

「これ何の花か、知ってる?」

「山の中に咲いてる花よね」

「名前は?」

「わたし、花に興味ないから」

「理科の先生になるんじゃなっかったっけ?」

「なんないわ」

優は勾玉がこの子を選んだ理由が分からない。

こんな子がもし勾玉を七つ手にしたらと思うと不安になって来た。

御岩神社の御祭神は(くに)(とこ)(たちの)(みこと)大国主(おおくにぬしの)(みこと)伊邪那(いざな)(ぎの)(みこと)伊邪那(いざな)(みの)(みこと)、他二十二柱と

案内板に書かれてある。

国常立尊は「日本書紀」で、天地開闢(かいびゃく)ののち最初に出現した神様で国土の永遠の安定

を意味する神様である。

「この奥にはかびれ神宮があるらしい」

「行くの?」

「せっかくだからね。嫌なら車で休んでていいよ」

「なんで私をおいてくの?一緒に行こうよ」

二人はかびれ神宮を目指して歩き始めた。

鬱蒼とした森から今にも天狗が出てきそうな気配だった。

突然、高らかな笑い声と共に大きな翼を広げ、身の丈2mほどの大天狗が舞い降りた。

二人は驚いて逃げ出した。

次の設問に答えなさい 

  1. 北条のフルネームを漢字で答えなさい。 
  1. 御岩神社は、何県何市にあるか漢字で答えなさい。 
  1. 御岩神社の御神木の樹齢と高さはどれぐらいか。 
  1. (くに)(とこ)(たちの)(みこと)が、最初に出現された神様だと、記されている書物は何か。 
  1. 二人の目の前に現れた天狗は何天狗か。 

この話は「失われた七つの勾玉」より、抜粋しています。

不思議な七つの勾玉を集めるといったい、なにが起こるのでしょうか?

問題の答え

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