アクティブラーニングを実施する前に
古文の学習の進め方(配布用)-1
生徒にやる気をださせるという観点からも授業前に「学習目的」を伝えることは大事なことです。古文編でも書きましたが文科省の調査でそのことが報告されています。生徒はアクティブラーニングの意味を正確に理解できないと遊びの時間と感じてしまうことになります。そこを怠ると授業が崩壊してしまうこともあります。さらに意図がうまく生徒たちに伝わらない授業をすると生徒たちだけでなく保護者やほかの教員にまで誤解されるおそれも出てくるのです。また、先生たちが積極的にアクティブラーニングを積極的にできない原因として実際の教育現場とかけ離れた事情があります。成績のいい生徒たちを相手にならできるけれど教室にいてを受けさせることが目的の学校の場合、どうやってアクティブラーニングを実施すればいいのか、文科省の指示だけではできないと考えている先生は多いです。そこでここに試案を示します。参考になれば幸いです。
アクティブラーニングに関する考え方
私の考え方の詳細に関しては以前の記事をご覧ください
※初めてご覧の方はぜひ以前の記事を読んでから
この実践報告をご覧いただけるとより具体的なイメージが
湧くと思います
実践事例 その三(助詞を探そう!)『徒然草』あだし野のつゆ消ゆる時なく
学習プリント接続助詞徒然草『あだし野の露消ゆるときなく』-3・今回も実際の授業を想定しています
○最初に接続助詞の説明をする(20分)
「ば」順接の仮定条件・順接の確定条件(原因・理由、偶然、恒常もしくは恒時条件)
↓
生徒たちに練習問題を解かせる
接続助詞1○インプットの練習
範読してペアで音読させ
『あだし野の露消ゆるときなく』のプリントから接続助詞を探させます
(個人で探す:ここはじっくりでいいと思います)
(生徒はすぐに答えを聞きたがるので「数だけは教えるよ」と言ってもいいかもしれません)
↓
○次にアウトプットの練習に入る(ペアで内容を確認)10分
↓
○全体に向け正解の確認と文法などの説明:10分
接続助詞は10個です
「が」「に」「を」の説明を工夫します
・特に「単純接続」と「順接」の違いは微妙です
・「の」「に」の上の部分が下の条件となっていれば「順接」だといえば安心します
・実際は「~。そして…」と置き換えた方がいいと私は思います
↓
○次にプリントから係助詞と格助詞を抜き出します(25分)
(ここはペアもしくはグループで取り組ませるのがいいと思います)
↓
○係助詞は13個です(20分)
「は」「も」に気づきませんのでヒントをだしてあげました
↓
○格助詞は28個あります
まとめ(5分)
○助詞をみつけるのは大変だけど一度やるとコツが分かる
○それぞれの助詞がどれなのか考えられるようになる
○問題を解く時もこれがきっと役に立つ
と伝えます

どの教材でももそうですが授業は1回目が一番うまくいきません。私は二回目がうまくいく気がします。三回目、四回目はだんだん慣れてきて大切なことを忘れがちです。その時は急がずに立ち止まって生徒目線で考えます。私はそれが重要と考えます。
アクティブラーニング授業はこれからのスタイルです
ここで考えをまとめてトライアンドエラーの繰り返しで何かをつかんでいきたいと思います
※みなさんの参考になるように現場での実践に役立つように
記事も工夫して参りますのでご意見やご感想を
お問い合わせよりいただけるとうれしいです
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