基礎学力を身につける

春期講習で何をすればいいか

先日、clubhouseのルームでオンライン家庭教師をなさっている宮下千百合先生(ouchi_de_study)からご質問がありました

小学校6年生や中学校3年生が上の学校に行く前に春期講習でどんな勉強をすればいいですか?

語彙力、特に漢字をしっかり覚えさせてください

漢字はすべての基本になりますので

高校合格が決まってから入学までの間にほとんどの高校では入学前の課題を出します

「ブリッジ教材」と呼ばれるものです

様々な出版会社で出していますがどれも基本的なことを短期間で復習できるようになっています

国語の場合、漢字の読み書き、基本的な語句の意味、簡単な文章の読解、基本的な古文の語句の意味などで構成された問題集です

合格発表から入学式の時までに自宅で解いて提出を求められます(ほかにも数学・英語の課題も出ます)

漢字の重要性について

ここ十年ほどの間に(それより以前の新一年生と比較して)

新入生の漢字の知識は格段に下がりました

それまでも毎年感じていたことですが、

特にここ数年はあまりのことに言葉を失ってしまいます

SNSやインターネットの普及をきっかけとして、

十代の感覚に大きな変化が生じているように思います

彼らの使う言葉も毎年のように変わります

言葉は生き物ですからその時々の流行があって

変化するのは当然です

しかし、今の高校生たちの言葉は本来の意味とはかけ離れたものと

なっています

せんせい、うちマジでダリいわ

もう、LJKだしぃ

あぁ、それな

オメらの会話はわけわがんねって

日本語でしゃべれって!

何だ?LJKって

だいたい、JKって「冗談こくな」って意味だろ

何年か前の私の勤務していた学校での会話です

この時、私は「LJK」の意味が分かりませんでした

ちなみに「冗談こくな」というのは福島の方言で

「冗談を言うな」という意味です

※LJKは高校三年生のことだと知りました笑

いつだったか相当前に「ロンバケ」というドラマが流行りました

覚えていらっしゃる方も多いでしょう

私がこの言葉を聞いたのは春の遠足のバスの中でした

当時のバスガイドさんの口から聞いたその言葉は

とても不思議でした

だいぶ以前から言葉を省略する風潮はあったと思います

でも、いつからか元々、英語だった言葉を日本流に省略するようになりました

これはお笑い番組などのテレビの影響が大きいと思います

最近では耳慣れてしまいましたが「むっちゃ」「めっちゃ」

という言葉に対する私の印象は正直、あまりよくありません

一説では関西のお笑い芸人がテレビ番組で流行らせたと言います

最初に書いたように言葉は流行すたりの激しいものですから

そのことが自体を否定するつもりはありません

しかし、その言葉の本来の意味を知らないまま使っている

高校生がほんとにたくさんいます

「むっちゃ」って本来、四字熟語なんだけど漢字で書ける?

え~~?わかんない

だろうなあ…「無茶苦茶」の「無茶」のことだよ

へえ~~~

実際、どこへも行っても高校生の反応はだいたい同じでしょう

中学生以下なら言うまでもないのかも知れません

漢字の書き取りは軽んじられる傾向にある

大学入試や高校入試、中学入試の場合であっても漢字の問題は

必ずあります

配点の低い漢字の読み書きはどうしても軽く扱われて

いるようです

私自身はどこの学校でも

授業の中で漢字の練習をさせる時間を取ってきました

特に実業高校などの場合、事務系の仕事を

希望する生徒がたくさんいますので

必ず漢字の知識は必要になるんです

パソコンで入力するんだから漢字の知識はいらない

なんて全くの誤解だと思います

なぜなら、正しい漢字がどれなのかが分からないと

おかしな日本語になってしまうからです

日本語には同音異義語がたくさんあるので

正しいものを選べなければ会社で働く

ときに困ってしまうでしょう

大学入試を解く時でも、古典の授業でも

とにかく、言葉を知ってさえいれば

初めて見た言葉もひとつひとつの漢字が持つ意味から

なんとなく熟語の意味が推測できます

誰でも知っていることだと思いますが

改めてここでは漢字の重要性を訴えて行きます

基礎・基本は早い時期から定着させましょう

小学生や中学生のうちから言葉をしっかり

身につけさせるにはどうすればいいのか?

よく言われることですが「読書」の習慣は特に重要です

電車に乗っている人のほとんどはシートに座ると

ほぼ全員がスマホを見ます

新聞や本を見ている人の多くは年配の人たちのようです

テスト前の高校生が教科書を開いていることもあります

スマホでも電子書籍を読むことが出来ますのでできればそこで

本を読めるといいですね

今の時代は子供たちがスイッチでYouTubeを見るようです

動画を見ることもいいですね

そこでも動画に終わらず、本に興味を持つようにしてあげられれば

いいのかなとも思います

私自身は本を読んでから映画を見たりしてました

子供たちにはきっかけが必要です

それが親の読み聞かせであったり、テレビであったり

それが以前の日本のスタイルだったと思います

時代が変わって、子供たちが本に興味を持つきっかけが映像であっても

ゲームであっても、そこで止まらず

ゲームや映画のキャラクターは何をヒントに作られているのか

この話の元ネタは何なのか、一緒に考える親や先生の存在が

重要だと思っています

YouTubeでも童話の読み聞かせや古典文学の朗読がたくさんあります

私の子供が幼い時にはディズニーのビデオを見せていました

二時間くらいしゃべりもせずにおとなしく見ているので

親としてはとても楽で、しかも集中力を高められると感じました

ゲームだけに集中させるのとは能の働きが違っています(ゲーム脳

ゲームを否定するのではありません

ゲーミフィケーションという考え方があります

この考え方は学習などや先生の指導にも役立つと思います

楽しんで学習させることが何よりも重要です

教える側も楽しむことがこれからの時代、すごく重要です

多くの先生方が仕事に追われ、余裕のない中で

授業を楽しめなくなっています

「先生が授業を楽しむ」

これこそが何よりも重要です

先生たちに伝えたいことはとにかく

「授業を楽しみましょう!」

そこをクリアすると生徒たちとの関係までも

自然と変わって来ます

多くの先生が頑張っています

clubhouseやInstagramなどで知り合う先生方は

毎日、有意義な情報を発信してます

Ani先生(anisensei___)宮下千百合先生(ouchi_de_study)など

教育に熱心に取り組んでいる先生たちがたくさんいます

もし、このブログをご覧になってる先生方が毎日の

学校生活に煮え切らないものを感じていたら

ぜひSNSを覗いて見てください

 

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