福島の復興という問題

福島の復興という問題

東日本大震災から10年 進む復興

2011年3月11日から10年が過ぎて福島第一原子力発電所から放出された放射能の値は大幅に低下しています。

通常の空間線量率は0.08μsv(マイクロシーベルト)ですが現在の福島市の線量率は0.1μsv前後です。

したがって、人体への影響は通常時とほぼ同じと考えられます。

また、

①災害復旧工事や公営住宅(南相馬・会津若松)などの整備

②帰還環境の整備(ここなら笑店街:楢葉町、ふたば医療センター附属病院:富岡町)

③道路などの交通網の整備(東北横断自動車道・矢木沢トンネル)

④Jヴィレッジ、福島ロボットテストフィールド、東日本大震災・原子力災害伝承館

などが整備されています。

○健康長寿を目指した取り組み→外部被ばく線量調査・甲状腺検査・内部被ばく検査

福島イノベーション・コースト構想の推進→廃炉、ロボット・ドローン、エネルギー環境リサイクル

○新たな農林水産物の育成・栽培→いちご(大熊町) 胡蝶蘭(葛尾村) アンスリウム(川俣町)

バナナ(広野町)

震災から10年が過ぎて復興が進んでいます。

しかし、これはほんの一面に過ぎません。

復興が途上のものもたくさんあります。

福島の真の復興への道のりはまだまだ遠い

復興への課題として

①いまだに35000人以上の避難者がいる。

②避難指示解除後に戻った人たちの居住率は

大熊町(2.8%)浪江町(9.6%)富岡町(12.9%)と低く、

それ以外の南相馬市、楢葉町は60%未満。(田村町、広野町、川内村は80%以上)

山木屋地区のある川俣町は47%。

飯舘村、葛尾村は30%前後です。

③そして何より風評被害による県産農産物の価格の低下

桃や米、牛肉といった特産品が売れないという状況に歯止めが掛かりません。

福島県への関心度は震災直後から少しずつ薄れてきています。

上図から分かるように福島県への応援意向はR2.9月の段階で「応援する行動をしている」

「応援する気持ちを持っている」のパーセンテージが減っています。

この5%の数字の変化はとても大きなものです。

福島県の風評・風化対策

福島県は農林水産物を始めとした県産品の販路回復や開拓に取り組んでいます。

その成果として令和元年度は農産物輸出量が過去最高を更新しました。

全国新酒鑑評会でも福島県産の日本酒の金賞受賞は7年連続日本一でした。

さらにふくしま県GAP(FGAP)を含めGAP認証件数は全国トップクラスです。

GAPとは、Good(良い) Agricultural(農業の) Practice(行い) の略語で、農業生産工程管理と訳され、食の安全性を確保することが目的です。

しかし、まだまだ課題は山積です。

①国内でもいまだに約8%もの方が福島産食品の購入に抵抗を感じています。

(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、大阪府、兵庫県 20~60 代の男女)

②風評を要因に低下した県産農林水産物の価格が上がりません。

③県産食品の輸入規制措置がいまだに15ヵ国で継続しています。

④海面漁業産出額が震災前の53.2%です。(沿岸漁業水揚量は震災前の約14%)

※さらに処理水が放出される事が決まりました。→さらなる風評被害の懸念

⑤県内では農業などの後継者がいません。県外からの移住者を呼び込むなどの対策が進められています。

⑥間伐などの森林整備・森林の再生などへの対策がなされる必要があります。

次に観光客を福島へ呼び戻すための対策です。

令和元年に観光客の数は震災前の98.5%まで回復しています。

(修学旅行などは学校数が震災前の90%近くまで回復)

ふくしまグリーン復興構想

県が提示している課題は以下の通りです。

①”ふくしまならでは”の魅力、正確な情報の発信→効果的な観光誘客

②外国人旅行者→嗜好に合わせる。風評払拭・風化防止に向けた更なる情報の発信

外国人述べ宿泊数は全国比でほぼ半分(全国388%:福島県205% H22年を100とした場合)

③東京オリンピック野球・ソフトボール競技開催に伴う外国人旅行者の増加→コロナの影響で無観客での開催も??

現在までに復興を妨げる諸問題

①令和元年東日本台風(台風19号)による甚大な被害

この写真は私の福島の家の橋が台風19号で流された時の物です。

②令和三年福島県沖を震源とする地震

③新型コロナウイルス感染症

このような逆境の中にあって福島県は新たな視点として

SDGsの理念に基づく持続可能な社会作りの視点を提示しています。

復興の推進がSDGsの推進に直結します。

福島イノベーション・コーストを通じたSDGsの推進をしています。

ここまでは現在の福島が置かれた状況と

福島県の取り組みについて簡単にまとめてみました。

では、私たちのできることとは何なのか?

その点についてはまた別のページで書いてみたいと思います。

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