内容を理解する
「東京タワー」はリリー・フランキーが亡き母親への切ない想いを描き、ベストセラーとなった自伝的小説です。登場人物は「ボク」「オカン」「オトン」「ミズエ」「筑豊のばあちゃん」「小倉のばあちゃん」などです。この小説は映画やドラマにもなっています。
九州の小倉。変わり者のオトンはボクが小さい頃から別居していて、15歳で家を出るまでボクはオカンと共に暮らしていた。やがて故郷を離れボクは東京の美大に通い、オカンにあらゆる迷惑をかけ続けながら、ぐうたらな生活を続けていた。だが、ようやく「ボクの最低の底もつき」、ついに仕事を始める。やがて、ボクは食えるようになり、オカンを東京に呼び寄せる。オカンと共にはじめて手にした我が家。気兼ねなく暮らし、オカンはボクの友達にも飯を振る舞い、楽しい生活が始まった。ところが、オカンの身体はガンに冒されていたのだった……。
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リリー・フランキー
リリーフランキーは俳優、放送作家、小説家など様々な分野で活躍する人です。
リリー・フランキーは、日本のマルチタレント。俳優、文筆家、画家など、多種多才な顔を持つ。所属事務所は、ガンパウダー有限会社。身長174cm、体重62kg、血液型はB型。独身。 福岡県北九州市小倉生まれ。武蔵野美術大学卒業。
ウィキペディア(Wikipedia)
十五歳でひとり暮らしをする場面
高校の合格が決まってから、引っ越しの準備のため慌ただしくなるがボクは自立できることに喜びを感じる。しかし、筑豊の実家に帰るとひとり残されるオカンが寂しげで気になってくる。出発の日、オカンは駅まで見送りに来るが、ボクはオカンに別れを告げることもできない。しばらくして、オカンの手紙を車内で読むとそこにはボクを励ます言葉だけが力強く書いてあるだけだった。そして、便せんにはしわくちゃになった一万円が一枚入っていた。
ここではこの場面に関して、問題を解いてみましょう。
この部分は「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の p.130~p.133までを問題文としています。手元にテキストを用意して問題を解いてみてください。
問 題
本文を読んで、以下の設問に答えなさい。
一、「チビは小さい時から~」について、「チビ」とは誰のことか?
二、引っ越しして入る部屋の家賃はいくらか?
三、「オカン」が新しい部屋を掃除したりしている間、ボクはどんな様子だったか?
四、旅立つボクの世話をするオカンの表情がボクにはどんなふうに見えたか?
五、「心弾む気持ち」を表す一文を第四段落から探し、始めと終わりの五文字を答えなさい。
六、「なにかオカンを~言葉が出て来なかった」「なにも言えないうちに~滑り込んできた」「ボクはちゃんと手を振ることもできずに~見送っていた」などの部分から読み取れるボクの気持ちはどんなものか?二十五字以内で答えなさい。
七、「ボクは、おにぎりを食べながら涙が止まらなくなった」のはなぜか?僕の気持ちを説明した以下の文章の空欄に適語を入れなさい。
自分のことなど気にかけず、ひたすらボクを( )、( )まで渡してくれた母の深い( )に( )しているから。
正 解
正解
一、「ボク」 二、二万円 三、期待と予感にただ、心を弾ませた。
四、(ずっと笑っているのに)どこか淋しそうに見えた。
五、ささやかな~けだった。
六、初めてオカンと離れて暮らすボクの戸惑う気持ち。(二十三字)
七、「ボクは、おにぎりを食べながら涙が止まらなくなった」のはなぜか?僕の気持ちを説明した以下の文章の空欄に適語を入れなさい。
自分のことなど気にかけず、ひたすらボクを(気遣って)、(お金)まで渡してくれた母の深い(愛情or愛)に(感動or感激)しているから。